ブルガリア研究室

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zoom RSS 再び「物資欠乏社会」について

<<   作成日時 : 2009/02/09 13:34   >>

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 再び社会主義国家の「物資欠乏」ぶりについて書いてみます。8日夜のNHK教育テレビで米国人ジャーナリストが35年にわたり記録した映像(キューバ人庶民数家族に的を絞って、定点観測的に長年取材)に基づき、「キューバ革命50年の現実」につき放映しているのを見たから。そういえば、社会主義時代のブルガリアに来訪した日本人達の馬鹿なコメントを思い出しました。「共産主義国では、国民はもっと悲しい顔をしていると思っていたけど、皆表情が明るいですね。モノはないけど皆生活に満足しているのですね」。小生は呆れて、「人間というのは、24時間渋面を作って生きていけないし、どんなに悲惨な時代にも笑うこともありますよ」と反論したものだ。

1.キューバは理想社会ではない
  最近いくつかの民放番組(「世界不思議発見」を含む)で、キューバでは、医師をベネズエラに派遣して石油を安く輸入したり、ミミズを多用する農業革命で有機肥料による食糧自給を達成したりという「工夫」によって、米国の経済封鎖と、ソ連邦崩壊によるソ連・東欧からの援助枯渇という危機を乗り切っているという、バラ色の報道があった。この故に社会主義の実体に詳しいはずの小生も、うっかりと(1)熱帯のキューバでは、農業の生産力が大、(2)教育の普及による人材育成の成功、(3)普通の社会主義国が犯した化学肥料依存という愚作を回避する有機農業、という3つの要素で、最近はある程度上手くいっているのだとうっかり信じ込んでしまった。

  しかし、今回のNHK番組は、米国人の目を通して、やはり社会主義は社会主義、何をやっても人間の自由競争(個人の知恵の発露である商売の自由、商売の基礎である通貨の自由交換性)を否定したやり方は、上手くいくはずがない、という現実を見せてくれた。番組では、「平等と社会進歩、成長の両立という理想は、未だに達成されていない」程度の、馬鹿げたエンディングストーリーで終わっているが、小生にとっては、やはり社会主義の弊害を乗り越えるには、ケ小平式の「黒猫でも白猫でも、ネズミを取る猫が偉い」、「先に豊かになれる者から豊かになれ」(格差容認論)という、自由競争主義が必要だと痛感させられた。

  特に印象的だったのは、キューバが90年代、ソ連などの旧社会主義圏からの援助(ソ連圏諸国による砂糖の高値での輸入、石油、食糧の安価な価格での輸出という形式をとっていた)がゼロとなって以降、国内ではエネルギー不足と食糧不足が深刻となって(今の北朝鮮と同じ)、田舎でも畑からトウモロコシが盗まれるし、家畜も、食肉供給がゼロなので盗賊団が家畜を殺して回っていたということ。
  これらの困難を克服するために、カストロ政権は、外資によるキューバへの投資をほぼ自由化し、特に観光投資を奨励して、外貨を獲得して一息ついたが、外国観光客がリゾート地で落とす金は、タクシー運転手など一部の人々が1週間で20ドルを稼げる(他方、医師の月給1ヶ月分が同じく20ドル)というような所得の不公平を産んだし、外貨と交換する代替通貨による一種の「ドルショップ」の出現は、外貨収入のある市民(亡命者から送金を受ける家族など)とそうでない市民との生活水準格差を生んでいる由。「外貨店(場合によっては、外貨そのものではなく、外貨から交換される代替通貨店)」の存在は、ブルガリア、ソ連、東欧諸国でも、常に問題となったが、慢性的に外貨欠乏症の社会主義国家で「外貨店」は決して廃止できなかった制度だ。

  番組映像で哀れだったのは、母親が米国に亡命して毎月100ドルを送金して支えている子息が、自分も何とか米国に移民しようとしていて、それ以外に豊かになったり、生活苦から抜け出せる可能性を一切信じていないこと。この米国人ジャーナリストの往訪するキューバ人市民達は、35年経っても全て貧しいままで、ラジオさえ持っておらず、ロシア製のテレビ、冷蔵庫は壊れて修理不可能だ。僅かに田舎で畑を耕し自給自足している家族(集団化されていない個人農業が存在するようだ)は、最近電気が家に引かれたし、水道水が来て、これで農地の灌漑が可能となるなど、少しは生活が改善されたらしい。

2.物資欠乏社会ということでは、北朝鮮と殆ど変わらない 
 なぜ社会主義が、貧乏の平等というか、皆が貧乏な社会になるかといえば、結局は、個人による商売の自由、生産の自由、獲得した資金により勝手に豊かになる自由、自分が投資して「企業」を設立する自由、などのほぼ全ての「経済活動の自由」を否定して、国家機関と役人にしか経済面での権限を認めないからだ。

  北朝鮮でも、社会主義の弊害が深まり農業生産力が低下し、更にはソ連、中国が援助を渋るようになって以来、国民に「配給品」としての食糧、衣服、その他を供給する能力が国家になくなるほど、国全体が貧乏度を増し、農業生産が凶作の年などは、1年で数十万人が飢え死にしているという。

  90年代のキューバも、実はほぼ同じ窮状にあったらしい。観光産業に外資を導入するという、東欧圏が昔やった手法で、最近ようやく一息ついたが、外国人観光客が落とす外貨を巡って、国内に貧富の格差、所得の不公平が生じたので、益々多くの市民が外国への亡命、特に米国への脱出を夢見ている、ということだ。
  この番組で、キューバの「外貨店」で買える4本の缶入りコカコーラ(自由圏からの輸入品)の代金を稼ぐのに、キューバ人は15日間労働しなければならない、として、社会主義的給与体系に基づく「給与金額」の絶望的な低さを紹介しているが、大なり小なり、昔のソ連・東欧圏でも同じ現実があった。

3.北朝鮮は、「国家犯罪」商法で稼ぐが、国民を養えない
  ちなみに、北朝鮮は世界一貧乏な国だが、その悲惨さは最近民放のニュース番組などでも良く報道されていて、日本人の間では周知の事実となってきた。
  「先軍主義」とか言って、何にも増して軍事優先であるが、その巨大軍事組織(100万人以上の軍人数)を維持する金にも困るし、独裁者家族などの特権層の贅沢を支える金を捻出するためにも、外貨が必要なので、(1)中国向けに材木を闇雲に伐採して輸出(国土は益々はげ山が多くなり、表土の流出、洪水増加による農業への悪影響となる)するし、(2)電力、エネルギー不足と設備の旧式化、補修困難で操業不能な工場設備・機械類(日本時代のものとか、ソ連製)は、屑鉄として中国に輸出するし、(3)更には、偽札、偽タバコ、覚醒剤を国営工場で製造して特務機関傘下の特殊企業を通じて密輸出したり、(4)武器、ミサイル、核兵器関連技術(技術者の派遣を含む)などの密輸、などあらゆる違法手段が執られているようだ。

4.ブルガリアにおける社会主義時代の悲惨な話
  以上キューバという、ラテン系の社会主義体制も、ソ連・東欧系の社会主義諸国の例に漏れず、結局は半世紀経っても国民に希望を与えうるような経済力を構築できないばかりか、逆に相変わらず亡命希望者ばかりを増大させているという「現実」を再確認した。

  ところで、独裁者というのは、不可思議な発想をするもので、ブルガリアの独裁者トードル・ジフコフの場合、小生が記憶する限りでも、いくつかの馬鹿な政策があり、多くの悲劇を生んだ。社会主義に今でも幻想を抱く左翼の馬鹿さ、脳天気さを打ち砕く意味でも、再度ここに記録しておくべきだろう。
(1)中絶禁止 
 ジフコフは、資本主義国家とはいえ、日本が成功していることが羨ましくてしょうがなく、1970年代初めに日本の成功の秘密は何かをDS(KGBに相当)に探らせた。東京派遣のDS要員からの報告では、「単一民族で、団結心が強く、組織に対し忠実で、しかも人口が多い」ということであった。
  ジフコフが、70年代後半から実施して、「違法堕胎による悲劇の数々」を招いたのが、中絶禁止令だ。一部の悪質医師、或いは本当の医師でもない助産婦らによって、闇の堕胎手術が横行したのだが、闇病室の場合当然病院のきちんとした設備はないし、技術力の怪しい医師、医師資格さえない助産婦らによる手術から、多くの死亡例とか、致命的な傷害の発生があった。もちろん、永久に不妊の体になる例も多かった。ブル人人口は増えなかった上に、むしろジプシー、トルコ系、ポマック(ブル語を話すイスラム教徒)などの、政権が好まない「少数民族」人種の人口増を招いたのみと言う、情けない結果となった。

(2)ブル民族「再生」運動(「再生過程」と称した)
  上記の「否定的傾向」に驚いたジフコフは、イスラム教信者のトルコ系市民、或いはポマックに対して、次のように要求した:元来あなた達は「トルコ人などではない」。オスマン・トルコ帝国時代に、ブル人のキリスト教徒だったのに、無理矢理改宗を強いられて、イスラム教徒となり、改宗の結果としていつの間にかトルコ語をしゃべるようにもなり、自らを「トルコ人だと誤信」してしまっただけだ。元来は、あなた達はブル人なのだから、今名乗っているイスラム名を改めて、正しいブル語(またはスラヴ語系)の姓名(キリスト教徒としての姓名)にこの際改名すべきである。もし、自らの正しい民族的ルーツについて、どうしても信用できない、自分はやはりトルコ人だと主張するのならば、ブルガリア国家の市民として我が国に住むべき資格はないので、隣国のトルコに出国すべきである。

  この「再生過程(the regenerative processs)」は、なんとソ連のゴルバチョフがグラースノスチ、ペレストロイカ政策で一定の民主化路線を掲げていた頃(85年以降。特に88--89年には、トルコ系の村々に軍隊を投入して強制)に、更により強力に実施されたもので、ジフコフが国民の目を民主化要求ではなく、愛国主義思想の方に向ける(他方、国内のトルコ系住民に対しては迫害と、国外への追放を意味した)という意図にも基づいていたようだ。
  
(3)外国人労働力(ベトナム人)の導入、出稼ぎ労働
  社会主義経済体制というのは、人間の競争力、工夫などを活用しない制度なので、労働生産性は極端に低い。他方、西側から技術革新的な新しい機械とか設備を十分買い付ける外貨も乏しかったし、西側からは先端技術の輸出に関し規制もあった。また、体制上「給与・賃金」は極端に低かったので、労働者を沢山雇用すればするほど、増産が出来る。

  しかし、低賃金、低生活水準を嫌って、市民は子供を作らないので慢性的に労働力不足という状態が続いた。すなわち、工場とか建設現場では、頭脳程度が低くとも、ともかく丈夫で働ける単純労働力を必要とした。これらの条件から、ジプシー達も就職口に困ることはなかったし、当初は「異民族」として差別された「トルコ系」でも、職場に困らなかった。むしろ、ジプシー、トルコ系を動員しても労働力は不足して、困ったからこその「産めよ、増やせよ」政策(中絶禁止)だったし、「諸君は皆、元来ブル人であり、トルコ人ではない」と歴史を改竄してでも、「単一民族」としての「人口増加」を図りたかったし、団結力を強化しよう、愛国心を確保しようとした、ともいえる。結局、トルコ人達は、「再生過程」最盛期の88--89年にかけて、大量に出国して、ブルガリアの国境から東南のトルコ領側(国境付近)に大規模難民キャンプが出現し、国際社会の非難を浴びることとなった。この時出国したトルコ系住民のかなり多くが、既に再帰国してブル市民権を回復している。

何れにせよ、社会主義経済体制では、労賃が安いので、高価な設備とか機械を使うよりは、労働者を雇用する方が安価に増産できるので、工場でも、建設現場でも、労働力確保が最大課題だった(注:就職口があるという風に羨ましがって貰っては困る。経営側にすれば、「低賃金」だから、機械・設備に金をかけるより、労働者を雇う方が有利なのだ)。1970年代末期から、ブルガリアは、労働力不足解消のために、ベトナム人労働力を「輸入」することとした。そして、80年代初頭からは、ブル国内には、常時約2--3万人規模のベトナム人労働力が輸入されていた。彼らは、建設現場における「土方労働」に従事させられる例が多かったが、当初は勤勉で、ブル人の何倍も効率的に働くので、大歓迎された。

  他方、社会面では、やがて弊害も現れた。ベトナム人達は、知能が高く、狡猾だし、本国自体も社会主義経済体制だから「闇経済」のやり方にも慣れていた。ベトナム人達は、彼らの間で、巧妙に一種のマフィア社会を築き、警察などブル人官憲も買収しつつ、外貨犯罪、闇商売などに励み、結構ブル人闇商人も顔負けの稼ぎを挙げるようになった。ベトナム人出稼ぎ労働者達の間の結婚式では、結構豪勢な車を借り上げ、披露宴も派手に行うなど、ブル人達もびっくりするような金満ぶりが見られる場合もあった。中央市場(現在のジェンスキー市場)近辺には、ベトナム人向けの、ベトナム料理店すら出現した(私企業であり、本来ブルでは私営のレストランなどはあり得ないはずなのに、80年代後半には、そういうものすら存在していた)。

  ベトナム人労働力を導入したのは、ブルのみでなく、ソ連が先だったと思うが、その導入の理由は、ベトナム戦争時代における経済・武器援助の負債の「返済」を、労働力「輸出」という形で代替する、ということであったらしい。もちろん、当時のベトナムは貧しすぎて、金銭とか、物資・商品ではソ連・東欧圏に返済が不可能で、結局は「労働力」という元来の社会主義理念ではあり得ない形での返済となったようだ。社会主義理論では、労働の搾取とは、資本家という悪逆な連中の行う最悪の罪状のはずだ。しかるに、結局はアジア人の労働なら搾取して良いと言うふうに、ソ連圏の理論も堕落して、ベトナム人労働力を導入するようになったものと小生は理解している。もっとも、ベトナム人にとっては、本国での賃金はより低額で、ブルガリアの建設企業などが支払うブル人給与の8割程度の低賃金でも、本国よりはましな生活が出来る水準であったらしい。その上賢い彼らは、闇商売で儲ける手法を確立して稼いだので、80年代後半になると、東欧出稼ぎ希望者は結構多かった模様だ。

  そういえば、ブル人も社会主義時代には外国への出稼ぎをしていた。、ソ連の北極圏にあるコミ自治共和区で材木伐採作業(木材はその多くがブルに輸入されるもので、厳密にはソ連によるブル人労働の搾取では無いとも言えるが、出稼ぎに北極圏に行くブル人の動機は、北極圏勤務に対するソ連の高い賃金水準だった)。またリビア、イラクにも出稼ぎに行っていた。一番稼ぎのいい出稼ぎは、医師達による夏期休暇時期における西欧病院への出稼ぎで、これは西欧での医師給与に近い高額の賃金が病院側から支払われたので、彼らは帰国時に、西欧から電気製品、その他の貴重品を持ち帰ったし、国内の「外貨店」でコーヒー、ウイスキー、アメリカタバコなどを買う「外貨」も蓄えることが出来た。

  キューバのいわゆる中南米諸国などへの医師派遣、これに基づく石油の確保も、基本的には、旧東欧圏医師達が西欧に出稼ぎし、或いは建設技師達が中東産油国で勤務して、外貨を稼いでいた形態を模倣しただけとも言える。北朝鮮軍人のパイロット達は、リビアでソ連製の戦闘機パイロットとして勤務し、リビア軍に貢献して外貨を稼ぎ本国の外貨不足を補っていたほどだ。社会主義圏市民の外国出稼ぎの場合、報酬の半分は本人、残りの半分は国家が受け取る契約が基本で、ルーマニアなど国家のがめつさによっては、国家の受け取り分が6割とか7割に達することとなる(本人の受け取り分が縮小)。

(4)覚醒剤の中東諸国向け密輸
  ジフコフ政権は、シリア系のクルド族出身のマフィアを優遇して、秘密警察=DSを使って、このクルド人の密輸組織を育成し、国内で密造したamfetaminという覚醒剤を中東諸国に密輸して、外貨を稼いでいた。麻薬の密輸という裏技まで使って外貨を稼いだのは、北朝鮮と同じだ。もちろん、武器の第3世界への密輸は、ソ連圏諸国として、当然行っていた。

(5)ペレストロイカで共産主義の終焉を予期した秘密警察は、マフィア資本家を育成して次の時代に備えた
  秘密警察組織であるDSは、覚醒剤密輸、武器密輸、外国における先端技術の非合法入手、タバコの密輸などを行い、右裏業務を隠蔽するための外国貿易企業(キンテックスなど)も創設するなど、各種の技術を駆使したが(最初はKGBが教育したと思われる)、これらのDS手法は、自由化・民主化後には、マフィア組織・マフィア系企業にそのまま継承された。すなわち、旧DS職員、或いは旧共産党員らが、そのままマフィアになった場合もあるが、むしろ旧DSが、80年代後半に「資本主義時代にも資本家として生き残る作戦」(「赤い資本家」の育成方針)に基づいて育成した、若い世代の「闇商人」達が、自由化後初期のマフィア組織を形成したともいえる。

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希望的観測の罠
 前回、東條英機総理が、机上演習結果を空論として退け、「意外裡(!)」という希望的観測要素があると主張して、結局開戦に踏み切る判断をしてしまったこと、同じく「現実を直視できず、幻想にすがる」人=loopy=「現実遊離人間」の鳩山由紀夫現総理が、またもや何時までも幻想(青い鳥)を追いかけ、日本国を滅亡の縁に陥れようとしていること、を嘆いた。今回も、日本社会が、総じて新思考を嫌い、従来手法に固執する「流れに乗る」という思考傾向の強い社会であるが故に、思考停止を繰り返し、追いつめられてもなお... ...続きを見る
ブルガリア研究室
2010/05/22 14:18

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
共産主義国の実態、とても興味深く拝読させて頂きました。やはり海外滞在者の体験話はとても貴重で参考となります。
ブルガリアはともかく、キューバも酷いものですね。キューバのカストロとのインタビューを映したオリバー・ストーン監督の『コマンダンテ』を観たことがありますが、事実はかくも悲惨だったとは。

>社会主義に今でも幻想を抱く左翼の馬鹿さ、脳天気さ

先日の河北新報でも、マルクスを讃える文芸評論家のコラムが載っていました。いわく「百年前の労働環境に戻った日本」!この類の知識人など、社会主義圏では無用の存在となるのに、馬鹿の底が知れないというか…

ただ、何年も外国に滞在しても、その国の実態が見えない人もいます。共産主義時代のブルガリアはある意味特異でしょうが、欧米先進国に住んでも、脳天気丸出しのことを書いている者もいる。
私の学生時代も所謂一流大学卒の馬鹿教授や講師がいたので、日本の知識人には今でも頭は世の中知らずのお坊ちゃん(またはお嬢ちゃん)同然の者がいるようですね。
mugi
2009/02/11 21:56
mugiさん、またコメントを頂きありがとうございます。外国に滞在して、現地の新聞を読んでいると、日本の新聞がいかに表層しか扱わないか、あるいは外国情報について薄っぺらかが分かるし、更には、なぜこういう空疎な議論ばかりしているのかと、絶望的な気分になることもあります。ただし、日本の新聞、TVしか主たる情報源がなければ、また日本という物質的にはあまりに恵まれて、欠乏症の意味すら想像できない社会にいると、世界の中には全く別の境遇、従って別の発想がある、ということにも気づきません。
共産主義の根本は、所詮は独裁者にとって都合の良い、管理しやすい社会であるし、敵対勢力が生活できないようにするには、全ての経済主体が国営企業であれば、体制にとって危険な連中は、全て会社を首にすればそれですみです。これが、非効率と分かった後も社会主義体制を継続する理由です。北朝鮮も、もはや配給すらできない弱体経済となっているのに、わずかに特権層とつながる闇企業を認めているだけで、中国式の「自由化」すら怖くてできません。
室長
2009/02/13 09:13

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