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zoom RSS 舛添総理を期待する!

<<   作成日時 : 2009/07/17 17:52   >>

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 16日に、「海のエジプト展」(パシフィコ横浜)を見学した。プトレマイオス王朝の、地中海に面したアレクサンドリア、カノープス、ヘラクレイオンの3市(西から東へ)から出土(展示品の多くが海底から出土)した色々な古代の遺品とか、石像類、黄金・青銅製のコインなどが展示されており、古代とはいえ、人間は約2千年前からこれほどの文明を築いていたと、改めて感銘させられた。CGで再現されたアレクサンドリア市の様子の映写なども、まるで現代のカリフォルニアのサンジエゴ市とか、そういう風に紹介されても騙されるほどの、なぜか現代的な都市風景で、驚きでした。さて、今回は、そんな人間の歴史に思いを馳せつつ、かつ低迷する日本の政治状況を呆然、暗澹たる眼で追いつつも、なんとか楽観的な展望を示したい、という思いで書きつづることとした。

1.米国産業の衰退
 70年代初め頃、米国のある外交官夫人は小生に、イタリアのナポリ市で少しの期間暮らした時の印象として、「発展とか、進歩という概念を一切持たない、若いイタリア人の退廃的な生活態度には本当に呆れた」と言っていました(注:古代に頂点を極めたイタリア人としては、今更現代社会でどれだけ昔ほどの良き世界が築きうるかには、さしたる興味もなく、毎日美しい女性の尻を追っかけている方が、有意義な人生らしい。そういう歴史の長い国には、当然別角度からの視点とか、生き方もあるのだろうと、小生は感じた)。19世紀初めには、未だに西部開拓の半原始状態だった米国が、20世紀半ばには、世界を支配する立場にまで急成長したのです。米国人が自信満々の時代が、70年代だったのです。

 また、80年代初頭に小生がハワイに勤務した頃米国人は、「自動車産業という米国のお家芸が日本に奪われつつある。部品個数が2万個以下の製品が大半を占める、主要な工業製品(自動車、バイク、建設機械、農機など)が、アジアの日本に奪われ、米国企業が衰退していく。我々に残された産業は、航空機工業、軍需産業程度となってしまう」と、日本の躍進に警戒心をあらわにしていました。

 その後は、90年代に入って、PC、ソフトウエアというIT産業で米国が世界をリードして、活気を一時取り戻したのだが、その後90年代末にITバブルがはじけて、21世紀初頭以来最後の拠り所としたのが「金融工学」という、一種の金融詐術だったのです。グリーンスパンFRB議長が、「魔術師」のごとく、不可能なはずの米国経済の好景気を演出し、最後の徒花を咲かせたのですが、これも08年秋に崩壊しました。

 80年代以降の米国は、超楽観主義のレーガン大統領、本当はエロ中年男だったクリントン大統領という、役者芸の達者な、或いは演説技術に長けた、大統領が世界中を嘘と偽りの技術で欺きつつ、それでも巧みに世界政治を操ったのですが、バカ息子ブッシュ大統領は、米国経済を破綻のどん底に突き落としました。またもや芸達者なオバマ大統領の出現で、何とか時間を稼ぎ、米国経済を再生軌道に乗せようとしていますが、実は今回は日本よりも労賃が安い中国、インドなどが台頭してきています。日本相手よりも、更に手強い競争相手かもしれません。

2.日本も産業の衰退軌道に入った!
 困ったことに最近は、モノ作り工業が、日本を通り過ぎて中国とかインドに移りつつあります。賃金が安くて、技術水準がそれなりに高いという、モノ作り産業に不可欠な要素が、このアジアの老大国2国に再び活気をよみがえらせようとしています。モノ作りの中心が、BRICs諸国に移行しつつあるわけで(とはいえ、ブラジル、ロシアは、近い将来どうなるのか、今のところ小生にも確信は持てない)、今の日本は80年代の米国同様、これからどうやって生き延びればよいのかと、自信喪失している段階です。歴史がこんなに短期間に動く時代にいると、何をどう評価するかという基準が、2--5年で変わってしまう。恐ろしいほどです。

 ともかく、考えるべき要素が山ほどあるとは思うけど、解決策はなかなか見付からないのです。自分だけではなく、日本社会全体もそういう無力感に囚われている段階に到達しているような気がします。せめて懐の暖かい(?)年金世代の我々だけでも、楽観的に知恵を絞って将来像を描かないといけないなと、気を引き締めようと思い始めました。

3.日本政治は、巧みな操縦士を欠いて、ダッチロール状態だ!
ところが、情けないことには、日本の政治は全体として、とんでもない方向に向かおうとしているように見えます。小泉純一郎という、「勝負師」的な政治家が、「郵政民営化」という、それほど国民の誰もが重視していたとは思えない、不可思議な1点モノの争点を巡る総選挙を演出して、大勝利を収めたのはよいが、その後小泉総理自身は、郵便貯金として積み上げられている国民の財産を、これまでのように官僚の天下り機関=公社、公団による無駄遣い的な投資枠組みから解放して、本当に国家のためになる使途を見付けてやるとか、官僚の天下り制度を全廃するとかの、前向きの本格改革にまでは着手せず、結果として郵政民営化の意義を曖昧にしてしまいました。西川社長は、郵貯資金を三井住友の私的利益に奉仕させようとしているという、不安を煽るような週刊誌報道もある?!

 まさか、この大役を小泉元総理が自分の二男(今回の総選挙で出馬する)が将来成長してからの仕事として取っておいた、というわけでもないとは思うけど、本格的な官僚の天下り排除という大改革は自分では行わず、次の総理任せにし、結局は渡辺喜美(よしみ)大臣が一人で公社・公団改革・悪徳官僚退治の大役を引き受け悪戦苦闘したが、麻生総理から何らの後ろ盾も得られずに官僚の抵抗の前に敗退し、自民党からも離党するという損な役割を演じてしまいました(渡辺も2世議員特有のひ弱さを暴露したというか)。そもそも、渡辺喜美大臣を見殺しにした段階で、麻生総理は先見の明を欠くことを暴露したとも言える。

 麻生総理も、自分自身のビジョン、政治方針、戦略、策略が不十分なのか、「景気対策1点で努力に努力を重ねています」という演出すらまともに出来ず、国民の人気を徐々に失い、小沢、鳩山の民主党へと国民の期待が集まるたびに、一昔前のソ連のKGBの手法をまねて、警察、検察を使って小沢、鳩山の「政治資金疑惑」を粗探しする作戦で政敵を倒そうという姑息な手段に出たが(本当かどうかは知らないが、流れ的にはそう見える)、時既に遅きに失して、自公政権は、次期総選挙で大量出血は必死、悪くすると政権明け渡しの危機に陥っている、というところらしい。要するに小粒な政治家でしかない、ということを麻生総理は暴露してしまったのだろう。

4.ともかく都市型政党?
 週刊ポスト(07/24号)の大前研一記事によると、民主党は都市型政党としての性格を鮮明にすることで、次の総選挙に勝てるという。これまでの自民党が、農村部の農民票、或いは土建屋票に依存してきたのを、神奈川という都市型選挙基盤の小泉純一郎が巧みに都市市民の目線を取り入れて、都市市民票を大量に獲得して大勝したように、民主党が都市市民層の期待を満たすようなマニフェスト、戦術を掲げ、駆使していけば、勝てるということらしい。

 ともかく、安倍、福田、麻生の共通の弱みは、近年で一番人気の高かった小泉元総理を上手く利用して、「改革政策(年金、医療を含む)の徹底・継続、景気対策の充実」などという、国民が期待する分野での得点を羅列したり、農業の将来はこういう風に良くなりますという展望を示したりする、国民密着型の政策で、人気を高める努力を怠ったことだ。国防とか、安保政策など、元来自民党が一番しっかりした政策を築き上げてきたはずの分野での政策を売り込み、宣伝する能力でも、誰もまともな実績を示せなかった(石破茂前防衛大臣は相対的によくやっていたと思う)のが残念至極だ。要するに、マスコミ対策がなっていないのが、小泉時代と比べて今の自民党の最大の弱点と言うべきだろう。

5.次期政権へのお願い
 民主党が政権を取って、連立政権に旧自民系の国民新党とか、或いは旧社会党の社民党なども加わった、怪しげな政権が誕生するとすれば、小生としては簡単には変えるべきではない国防政策とか、安保政策の視点から、不安だらけになるのだが、「どうか本当は賢い(?)小沢さんが、極端なことをしないで、日米同盟の基軸を守りつつ、上手く操縦して欲しい」と祈るしかない。

 外交、国際関係の側面では、一度信用をなくすと、それこそ取り返しが付かないこととなるのだ。せっかく自衛隊も、これまで努力して、諸外国(特に米軍)の信用を得てきたし、ソマリア沖への海上自衛隊の派遣でも、結構貴重な貢献をしているではないか!もっと、そういう日本国の、上手くやっている実体をマスコミも、もっと正確に報道して欲しいものだ(最近のNHKクローズアップ現代では、確かソマリア沖での海自の活躍を特集していたと記憶する。こういう番組は、NHKでも良い番組だ)。

6.経済:モノ作りが大事!
 日本は労賃が高いというハンデを負いつつも、中国、インドにはない、より高度な技術とか、経験、工夫を生かしつつ、モノ作りを諦めずに、日本のモノ作り産業の存続を図り、しぶとく工業技術、モノ作り技術の生き残りを図るという、地道な、しかもある意味「低労賃時代」を耐えつつの、苦しい生き残り作戦が、今後の日本の将来を開くのではないか、と小生は思う(モノ作りから撤退して、金融産業に移行した英、米両国のある種の衰退ぶりを眼にすれば、モノ作りに固執するしかない)。中国の金持ちも、日本に旅行する目的は、高品質・良心的な製品とかを買いまくったり、きめ細かい日本のサービス産業のノウハウを探ったりするためのように思う。

 今の日本は、都市のインフラとか、衛生基準とか、医療サービスとか、総合すると先進国の中でも、非常に高い安全と、快適性を達成している。本当は日本の生活水準は世界的に見てもまだまだ高いもので、故に治安も良い。

 総じて言えば、理想社会に世界でも一番近い国家の一つなのだ。日本のマスコミが教育制度の側面でもてはやすフィンランドなども、別の多くの側面から検証すると、税金が高すぎたり、アル中などによるマイナス側面、犯罪が多いとか、離婚率が高すぎるとか、やはりそれなりに問題を抱えている。日本人は、おいしい食品が多いとか、家電製品、自動車などの品質・性能が高いとか、旅館の食事・サービスがすばらしいとか、伝統行事・お祭りが楽しくすばらしいとか、人々が優しい感情を持っているので、アニメなどにもそれが反映して世界中から称賛されているとか、日本国のすばらしい側面に自信を持って、より肯定的に、じっくりと自前のモノ作り産業を死守して、新興国に負けないように生き残ることが肝要だ。

7.政治:やはり舛添! 
 それにはまず、政治家にも、長年積み上げてきたマイナス側面(官僚優位社会の負の側面など)を排除したり、積み上げすぎた国債を整理していく勇気など、前向きの政策を示せる政治家(累積債務とまともに向き合っている橋下徹知事が、その意味では国政レベルでも良い見本となる)を総理の座につけなければならない。国民も、主権者として、自らが厳しい目で、先行きに期待できる、すばらしい人材を見極めて投票して欲しい。

 最近右往左往して、自らの浅はかな本性を暴露した東国原英夫知事には、本当に呆れた!!所詮宮崎県産の特産品のセールスマン程度の男でしかないのだ!!やはり小生としては、インテリの舛添要一大臣に当面期待の目を向けている。奇跡的に自公政権が勝利して政権を継続できて、舛添要一氏が総理になってくれれば、小生には一番安心な政権となる!キング・メーカー気取りで自民党を堕落させ、危機に陥れている森元総理は、今度こそは舛添にやらせろ!

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
「海のエジプト展」を見に行かれたとは羨ましい。横浜に行った知人も見て、展示品が充実していたと話していました。このような催しは東北ではとかく来ないし、見る機会がありません。

 さて、70年代初めの米国人によるイタリア観は面白いですね。私自身、いい加減な人間なので、美しい異性と美食が関心事で結構だと思いますが、心なしか未だに米国人は妙な清教徒的道徳観を引きずっているように思えます。国内だけなら結構ですが、それを全世界に押し付けるから厄介です。
mugi
2009/07/18 10:52
続き)仰るとおり、日本の政局はダッチロール状態ですが、マスコミ報道もまた不可解であり、ジャーナリズム精神もまた末期状態にしか思えません。麻生総理の指導力は疑問視されてますが、この総理が就任した昨年からマスコミは解散総選挙を叫んでいたのではなかったでしょうか?選挙をやれば広告収入が入り、マスコミ業界はウハウハでしょうし。
 安倍元首相の時も、かなりバッシングを受けており、首相の座に留まれば責任を取っていない、権力にしがみつくと書き、辞任すれば無責任、丸無げと書く。麻生総理も同じパターンとなりつつあるように感じられます。

 昭和一桁生まれでネットなどしたことのない私の母さえも、マスコミは悪口ばかりでウンザリ、まるでイジメだ、誰が首相になっても叩くのではないか、と話していました。マスコミが繰り返し主張することこそ、反って疑うようになっている私です。
mugi
2009/07/18 10:53
mugiさん、コメントありがとう。新幹線があるから、横浜まで行かれては。小生が特に気に入ったのは、没薬、乳香、その他の、気になる中東の香料類が展示されていて、臭いをかげることです。マスティカ(樹液の香料)などもあり、本当はもう少し長く匂いを嗅ぎたかったけど、他の入場者のじゃまになるので諦めた!10種類はあったか。中東といえば、香りですよ、すばらしい体験です。是非欺されたと思って、休暇でも取って平日に行かれてはどうですか。
室長
2009/07/18 11:19

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