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zoom RSS イデオロギー国家のいやらしさ!

<<   作成日時 : 2010/09/24 15:26   >>

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尖閣諸島関連の空威張りも国際世論攪乱という中国の罠」について

1.中国の意図は何か?
 今回の尖閣諸島に関する強引な中国の政策(漁民と漁船を早々と釈放したのに、あくまで中国領海内における不法逮捕だと主張するばかりか、ガス田交渉を一方的に延期したり、中国国内にいる邦人を言いがかりを付けて逮捕し、船長の解放を勝ち取ろうと策したり、観光客の訪日予定をキャンセルさせたり、レアアースの対日輸出規制を開始したりと、余りにもやることなす事マフィアの脅迫か?というような強引さである)は、単に中国が民主党の代表選挙という間隙を狙い、日本外交の「失策を引き出そうとした」というレベルの話しなのか、或いは、もっと根本的には、国内における深刻な何らかの事態があり、これから内外の目をそらすと同時に、国民の愛国心に訴えかけることで、政権が求心力を高めようとしているのか?或いは前回小生が述べたように、米国内世論の硬化を懸念して、伝統技である「日本悪者説」を国際社会に流布して、米国世論をごまかそうとしているのか?・・・・色々想像はできるものの、今のところは謎である。
 唯一頼もしいのは、さすがにここまで露骨だと、日頃中国には融和的な日本のマスコミさえもが、こぞって中国側の異常な、一方的な暴挙を細かく報道し、不快感を示していることだ。

2.領土、海洋資源の搾取を許してはならない
 ともかく、今回の尖閣諸島事件については、中国側の意図は未だに明白とは言えないものの、近年頻発している南シナ海での事件(ベトナム、インドネシアで、現地側が中国漁船の操業を取り締まろうとしたら、中国海軍が出てきて威圧し、漁民を力ずくで取り戻したりする事例がある由)と軌を一にするもので、東シナ海も中国の「中核的利益」だと主張して、徐々に海軍力で威圧して、既成事実を作っていこうというやり方を、日本国相手にも取り始めたのかもしれない。ベトナムは元来中国の脅威に敏感であるから、既にロシアから最新のスホイ戦闘機とか、潜水艦などを輸入して軍事力整備に乗り出したほか、アメリカとの関係改善にも益々乗り気となって来ている。
 米国も、東南アジア回帰に踏み切り、南シナ海の「航行の自由」を確保するための「多国間協議」などを提唱して、中国が一方的な「領海主張、二国間交渉」で突っ走ることを許さないと言い始めている。米国は最近も、尖閣諸島は、日米安保条約第5条が適用される範囲であることを明白に確認して、日本の領土に中国が手を出すなと釘を刺した。すなわち、同盟国としての共同戦線を意識して行動した、といえる。

 我々がもうひとつ忘れてはならないことは、東シナ海のガス田開発という、中国側が日本の了解も無しに勝手に、一方的に開始した事業について、日本政府との交渉に同意したはずが、交渉の場でまともな議論をする気がなく、その上交渉再開の約束を今回の漁船逮捕を理由に「無期限延期」としていること。またもや時間を稼いだ上で、ガス田開発工事を一方的に進捗させるつもりであろうから、日本国としては、韓国が中国漁船に発砲も辞さない態度を見倣って、洋上基地に近づく中国艦船に対し、接近を禁止し、更には警告無視なら発砲すること、中国海軍が出動するなら、上空から海自または空自がロケット攻撃の準備をすること、など、厳格な態度をとることだ。

3.イデオロギー国家の嫌らしさ
 さて、礼儀正しく国際社会に接するというのが国是のような日本国と比べて、諸外国は時としていかにも乱暴だし、特に中華思想のある中国は、乱暴さにおいて比類がないとまで言えよう。

 何故そうなのだろうか?と考えていたところ、少し面白い文章を見付けた。ジャーナリストの諸星清佳氏が7月15日付け産経紙に書いた小コラムで、80年代後半に中国に留学した頃ショックを受けたことについて書いておられる記事である(かなり省略してご紹介する):
  −−自分は、日教組が蔓延る北海道で教育を受けた故に、赤色学生であったが、80年代後半に中国に留学して驚いた。まず気付いたことは、当時は改革開放政策が始まって10年以下のため、社会の2/3ほどはまだ社会主義のままで、経済運営がめちゃめちゃだったこと。これに関しては予備知識もあり、さほどは驚かなかったが、ショックを受けたのは人の心がすさみきっていたこと。
  徹底した相互不信。政治的な話しは、よほど気心が知れていないと話せないのだ。プロレタリアート独裁を実行する過程で、「反革命」「右派」を摘発していったあげくの相互不信だった。「中国は真の社会主義ではない」という人がよくいた。だが私には、社会主義という理論を現実に適用した結果、「この体制」になったのだとしか思えなかった。
  帰国した私は、すっかり世界観が変わってしまい、今では「反動的新聞(産経紙のこと)」にコラムを書くような「立派な大人」になっている。偏向教育などは、多様な現実に接触すれば、簡単に吹っ飛んでしまうのだ!−−

 個人としての諸星氏は、北海道教祖の偏向教育を跳ね返すような「中国における強烈な体験」をしたから、イデオロギー的偏向の呪縛から解放され得たが、他の北海道市民はどうだろうか?いや、ここで小生が言いたいのは、日教組の偏向教育の話しではなく、中国が相変わらず社会主義思想、共産主義思想という、ある意味一神教的な宗教と極めて似通った性格を有する・・・社会主義思想は、疑似宗教であるとよく言われる・・・・イデオロギーを重視する国家であるということ。

 いったんイデオロギーという立場に立つと、人であれ、国家であれ、ある意味では最強の自信を得られる。歴史も、外交も、軍事も、全てイデオロギーの立場で説明さえつけば(こじつけで構わない)、自分たちは正義の側にあるのだから、正義ではない相手に対して、いかなる汚い手段を弄してでも、後はやっつければよいだけなのだ(もう一つの隣国も、そういう点は全く同じだ。儒教も一つのイデオロギーだから)。歴史解釈も、国際法も、なんでも正義の立場から、事実関係をねじ曲げてでも、自分流を貫けばよいのだ。実は、儒学も同じで、自分たちの立場をほぼなんでも正当化できるので、他者に対してはこれを不正義だの、夷狄(野蛮人)だのと、見下すことで、排他的な外交、軍事政策をやりたい放題となるという(井沢元彦氏の意見、ただし少し小生が拡大解釈しているかも)。

 すなわち、今回の尖閣諸島事件で、我々日本人としては、経済水域(EEZ)、領海という国際法に勝手に違反した側が、どうしてああいう風に、「盗っ人猛々しく」も、威張り散らして、勝手なことをやるのだろう??と不思議でしょうがないのだが、彼らは、相変わらず社会主義思想という疑似宗教のイデオロギーのみが正義と考えるから、自分たちが勝手に作り上げた論理、「俺様流国際法」で、自分たちが「正義」だと言えば、正義なのであって、相手側の議論には、一切耳を貸す必要など無いのだ。

 もちろん、宗教原理主義の一面(要するにイデオロギー国家と言うこと)を持つ米国も、しばしば同じようなことを国際社会でやってきたように思うが、それでも米国の場合は、国際社会に普遍的にある程度理解できるような理論(人権、自由、民主主義、など)を建前として、まず相手国を厳しく批判した後に、時間をかなり長くかけて、論争を繰り返した後に、最後に力の行使に至るという段階(ステップ)を踏む。相手国に反省の機会、または交渉、妥協の時間を与えるだけ紳士的と言える。

 ところが、中国の場合は、漁民を装った便衣兵(実態は海軍軍人)を漁船に乗せて、領海侵犯をやらせて、「紛争」をわざとでっちあげた上で、軍事力さえ、早々と現場に展開した上で、政府高官の談話などを使って、相手国を脅迫にかかるのだから、たちが悪い。
 我々としては、このようなイデオロギー国家のたちの悪い常套手段を心得た上で、決して引かない、最後は自分の血をかけてでも、領土とか、海洋資源とか、権利を守る、と言う覚悟をしないと、つけ込まれるのだ。
 しかし、中国も既に、膨大な対外貿易を毎年している国家だと言うことを自覚すべきだ。いったん戦争に実際に踏み込めば、世界各国との貿易体制に支障が生じ、自国の株価は暴落し、膨大な損失を被るであろう。他方、日本国は、意外にも輸出依存度は経済の1割程度と、諸大国の中でも低い方なのである。「実戦」に至った場合の損失は、中国側の方が大なのだ!

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 ご存知でしょうけど、那覇地検が中国人船長を処分保留のまま釈放することに決定しました。これで尖閣諸島は中国領となりました。那覇地検が独断で決めたとはとても思えず、政府の指示があったのは確実でしょう。本当にこのニュースを見て、がっかりです。これでますます中国は増徴、沖縄も自国領だと既に宣伝していると思います。

 中国のイデオロギーですが、いまどきマルクス・レーニンなど共産党トップでも信じていないでしょう。結局は「中華思想」こそ、あの国の永遠のイデオロギーではないでしょうか?中国の古典「聊斎志異」を見た時、「生意気な!奴の親父は俺の祖父の家来だったのだ。出世したと思って人も無げなことをする」という台詞がありました。これぞあの民族の気質を表しているように思いました。「阿Q正伝」の主人公こそ中国人の典型であり、紳士的であったことなど皆無ですから。

 先日、インドが中国に照準あわせ、核ミサイル配備というネットニュースを見ました。まさに“援護射撃”のようで結構な情報ですが、早々に白旗を掲げた日本政府ときたら、、、
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0903&f=politics_0903_006.shtml
mugi
2010/09/24 22:05
mugiさん、
 ほんとうに今回の仙石官房長官による(恐らく)「早期決着」というか、逃げ腰の対応には、憤慨そのものを感じました。前原外相は仙石と同じグループのはずだし、外相なのだから、相談も受けたと思うけど、もしかすると蚊帳の外でしょうか?ほんとうに、民主党は、事なかれ主義で、それが逆に国家を危うくする。中国にこれから何度でも、強攻策をとる口実を与えると言うことが分かっていない。フジTVニュース(午後6時前)も、激怒していましたが、やはり民主党政権は売国奴ばかりです。
 なお、共産主義者らは、MLのイデオロギーをあまり信じてはいませんが、それ(イデオロギー、理論)を利用するやり方は、旧共産圏がほぼ同じ手口であり(スターリンが主たる手本)、そのノウハウも蓄積されています。つまり、自分らは必ず「正義」の立場、地位を占めて、上から目線で他国を非難し、こき下ろせばよいのですから、楽なものです。恫喝外交は、お手の物です。
室長
2010/09/24 22:23

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