ブルガリア研究室

アクセスカウンタ

zoom RSS 認可外幼児園と言う発想!

<<   作成日時 : 2012/03/19 19:51   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 3

先ほど、Diamond onlineというブログ雑誌で、石黒不二代という教育評論家の対談記事を読んでいて驚きました。対談相手は、「バディスポーツ幼児園」という、東京の世田谷、豊洲などに、「認可外・私立の幼児園」を経営されている鈴木園長である。
  この話は、仕事を持つ母親の悩みを、私企業の立場から解決すると同時に、徹底した経営努力があれば、役人の考えるような、国費、或いは自治体予算といった巨額の税金に基づく費用が一切かからない、夢のような話が実現可能だという内容で、全く小生の度肝を抜く内容だ。
  個人の自由な発想で、しかも経営者目線で脳髄を絞れば、税金を無駄遣いせずに物事を解決していけるし、しかも安上がりで素晴らしい教育が実現できる、という、現代日本の盲点を突くようなお話なのだ。
  同じようなことは、もしかしたら、老人介護の問題などでも、現状のように多額の税金を使わない方式が可能なのかも知れない。少なくとも、現行の法的規制を緩和・撤廃して、私企業に経営者感覚を発揮させれば、実現可能なことがいっぱいあるのかも知れない。それでこそ、資本主義社会の正しいあり方なのだろう。
  以下に、本件対談記事を少し引用させていただく。

1.認可外だからこそ安価で、スポーツ教育と保育が実現「幼稚園」とは思えないバディの凄腕経営術:バディスポーツ幼児園鈴木威園長×ネットイヤーグループ石黒不二代社長
 ★石黒氏の前書き:
  市民ランナーの星・川内優輝選手、数多くのJリーガー、なでしこジャパンの次世代アンダー17など、今、日本で注目を集めるスポーツ選手を続々輩出している幼児園がある。それがバディスポーツ幼児園(株式会社方式)だ。
  現在、世田谷や豊洲などに園を持つバディは、幼児期からのスポーツ教育に力を入れた「体育会系幼稚園」ながら、保育園並みの長時間預かりが可能な、今最も注目を集めている幼児教育施設の1つだ。

  同園は30年前から、独自のスポーツ教育と長時間預かりを同時に実現するために国からの補助金を得られない「認可外保育施設」として運営されているが、月謝は3万6500円ほどという価格設定のため、入園希望者が後を絶たない人気ぶりだという。
  なぜ、保育料を抑えつつ非常に充実した幼児教育と保育が行えるのか。その背景には、同園の鈴木威園長の凄まじい経営手腕があった。

2.女性が働く時代を先読みしていた?
鈴木 
  事業をする上で大切なのは、「在庫を持たない」、「毎月一定した金額が得られる」、「先に現金がいただける」ことだと私は考えています。私は20歳の頃、清掃などを請け負うビル管理事業を経営していたのですが、その3つのうち、「先に現金がいただけること」だけはクリアできませんでした。
  また、300人ほどを雇ってパイオニアとして事業を展開していましたが、ビル管理業ですからすぐに真似をされるという問題もありましたね。
  当時、オイルショックが起き、それをきっかけに清掃業務のアウトソーシングが減りました。下請け業者との価格競争が激しくなったこともあり、事業では「価格を自分で決められること」も大事だなと感じたものです。そこで、当初からの体育教師になりたいという夢を叶えつつ、上記の条件が達成されている幼児教育の分野へ参入しようと決めました。それが30歳のときです。

3.文科省と厚労省の狭間で、認可の道が閉ざされ「認可外」を選択
鈴木
 この園を始める際、もちろん国には認可してくれとお願いしましたよ。これからは子どもを長時間預かってもらいつつ、良い教育をしてもらいたい親が圧倒的に多くなると考えていましたから。当時から、午前中にスポーツをし、午後に保育をするシステムに需要があると思っていたんです。

 ただ、幼稚園を管轄する文部科学省は、幼児教育は4時間以内しかダメ、なぜなら小学1年生の授業が4時間以内だから、という理屈なんです。
 一方の保育園を管轄する厚生労働省も、保育園は生活の場、預かる場であって教育はしてはいけないという縄張りがありました。

 もちろん厚生労働省と文部科学省に行って、絶対おかしいから統合したらどうかと話しましたよ。しかし、「先生の言うことはわかるが、そうはいかない」と言われました。だから、認可外で始めざるを得ず、今に至るというわけです。

石黒 
 30年前にそんな発想を持っていた園長先生はいらっしゃらなかったでしょうね。厚労省管轄の保育園は家計のために働かざるを得ないお母さんのために生まれ、幼稚園は子どもへの教育を目的に生まれたもの。

 しかし、昔と今では女性の働き方が全然違いますよね。男性と同じように働いている女性も増えて、彼女たちの中には子どもに良い教育を受けさせたいと思っているのに保育園しか選ぶ道がなく、すごく不満に思っている人も多いのが現実です。今でこそ、その法律の壁を破るために株式会社方式で認可外の施設を運営している園がたくさん出てきましたが、30年前にその発想を持たれていたのは本当にすごい。

4.マンション経営、広告収入、スポーツクラブ…収入のヒントは子ども時代の「3部授業」に
 バディスポーツ幼児園世田谷。園の上にあるマンションを30年一括貸しし、その“マンション経営”で得た資金を園の建設費支払いに充てている。

鈴木 
 認可外だといろんなことができるんです。マンション経営もその1つ。世田谷の園は上がマンションになっているのですが、それを30年一括貸しにし、その収入によって園の建設費が30年で支払いできる計算です。それが、認可だと、固定資産税が免税になるというメリットがあるため、反対に、マンション経営ができなくなります。
 それから、バディのグラウンドの周りは看板をかけて、そこからも広告収入を得ています。看板だけで年間480万円の収入ですから、先生を1人雇える計算です。認可だと教育の中立性が保てないだからできないそうですよ。

 その他にも、スポーツクラブを園が終わったあとに運営しています。もちろん認可幼稚園や保育園では、それもできません。なぜなら先ほどもお話したように固定資産税が免税になっているからです。もし、認可幼稚園などにも園が終わった後の活動を許したら、株式会社方式で運営し、税金を支払っているスポーツクラブと整合性がとれないじゃないですか。

5.「私が高校の校長になったら、教室しか作らない」
鈴木
 私はベビーブーム期に生まれた団塊世代で、ひとつの小学校に1600人〜2000人もいたので2部授業や3部授業の中で育ってきました。
 つまり、教室数が不足しているので、時間帯によって低学年、中学年、高学年で使いまわすんです。入学式のときに先生から「この机は3人で使うんだから大事につかってください」と言われたことを覚えています。

 そういう同じ施設を3回使うのが当たり前の世界で教育を受けてきましたから、午後までは幼稚園として使い、夕方はスポーツクラブで、夜は大人の遊び場で使う、1つの施設で3回転して事業収益が得られる方法を考えました。

 もし、今、私が高校の校長や理事長になったら、施設は教室しかつくらないと思います。グラウンドなんていりません。なぜなら、クラブを午前中にして、午前中はガラガラの公共のグラウンドを使えばいいからです。朝から社会人がサッカーやったり、野球やったりしないでしょ?だから11時になったら学校集合にして、お昼ご飯を食べて、昼寝して、1時から6時まで授業すればいいんです。教室さえあれば十分でしょ。
 

6.東京はアイデア次第でビジネスになる
鈴木
 
 役人なんかは考え方が全然ダメですよ。逆から見る発想ってできないんですよ。日本人って人の真似をすることが上手ですけど、自分から考え出すことができない。

 待機児童をゼロにしようという動きがどんどん出てきていますが、私は数年後には「独立行政法人待機児童支援機構」なんていうのができるんじゃないかって思います。そうすると、天下り先ができますよ。役人はうまいですよ。もっともらしい言い方だからだまされちゃうんです。

7.私立児童園は、莫大な税金の節約となっている
鈴木

今、認可外保育施設に通っている子が東京、神奈川であわせて約2万人いるんですが、そのうちの1割、約2000人がうちの園児です。もしこの2000人が公認のところにいけば、国の税金いくらかかるのか。補助金に頼ることになります。自分たちの税金が結局はそこに投入されているんだから、またツケになって、社会福祉の充実という名目で税金が値上げされてしまうと思います。

8.ゼロ歳児保育に莫大な税金を使うより、母親に毎月10万円支給せよ
 私がある議員さんに聞いたところによると、実は0歳児の子どもを「認可保育所」で見るために、1ヵ月40万円の税金が投入されているそうです。40万円の税金を1ヵ月に支払える人がどれだけいるでしょうか。自分が支払った税金でゼロ歳児1人も賄えない国は絶対にダメですよ。
 だったら、お母さんたちに毎月10万円あげて、家で見ればいい。どうしても、援助しなければならない過疎の地域だけ補助金を出せばいいんです。

 地方ではなかなかそうもいきませんが、東京は水を売っても商売になる場所ですから、アイデア次第でビジネスになり、いくらでも仕事ができます。でも、今、そういう志を持ってビジネスをしている人は少ないですよね。だからこそ、そんな風潮も絶対に変えないといけないなと思っています。

★小生の所感
1.起業家の発想で、解決できることがある
  役人達に、「そう言う事業形態だと認可は出来ません、省庁間の縄張りがあって、簡単には敷居を超えられません」と拒否されたら、株式会社=私企業の「認可外幼児園」という形で、見事に理想を実現してしまった、というから素晴らしい。

2.他の形態はないのか?
  他方で、この園の発想は、スポーツ+保育だが、もっと色々の形態が有り得ると思う。例えば、ピアノ教室+保育とか、英語教室+保育とか、算盤教室+保育・・・・。

3.地方では成り立たないのか?
  そう言えば、この例では、地価の高い東京圏の発想で、マンション経営、スポーツジム、などとの兼営らしいが、地方の場合なら、引退後のご老人方に保育を手伝って貰ったり、算盤教室をやって貰うなどの発想が有り得る。何れも、驚くほどの低賃金・半ボランティアで働いて貰うのだ。

  例えば、大分県の、ある島が村となっているところで、思い切って住民(老齢化が激しい)の4割ほどを役場の職員(地方公務員)として雇用し、極めて低賃金を設定することで(これには、公務員の給与を勧告する人事院などが困っている由)、むしろ社会福祉経費(生活保護費)を節約しているという(確か元旦の朝日新聞の記事)。
  村長も、何十年同じ人物が選ばれていて、その人が独裁的に、こういうユニークな、そのくせむしろ効率的なシステムとしているという。役場は古い建物だが、立て替えなどしないし、他の市町村との合併も断固拒否して、我が道を貫いているという。役人でなく、村長なら、自治体の首長として、ある程度自由にやれるらしい。すなわち、この村長には、経営者的発想がきちんとあるのだ。

  だから、地方でも、自治体の村長、町長とか、村会議員などが、全く新しい発想で、住民の需要を満たす、安価で、効率的なシステムを開拓していけば、教育も、保育も、失業問題も、きちんとなりたつ、解決できる道があるのでは無かろうか?
  本当は、地方の公務員などからも、こういう自由で、斬新な発想がどんどん出てくれば、税金の無駄遣いとはかけ離れた、名案が出てくるはずだ。そういえば、我が故郷の三重県では、「高校レストラン」というユニークな発想で、卒業生の就職難を解決し、同時に町を活性化した例もある!!

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。

 この認可外という発想には目からウロコです。鈴木威園長、石黒不二代氏ともに初めて名を知りましたが、とかくお上だより、頼みで認可を求めたがる日本人にしては、発想の転換がスゴイ。やはり東京はアイデア次第でビジネスになる所なのでしょうね。
 役所だけでなくマスコミでも、社会福祉といえば何でも要求が通ると考えている節があり、こうして増税、無駄な所にばらまきが生じる。ロクに使わないハコモノを建てるのこそ、税金の無駄というもの。消費税が導入された際、福祉目的と銘打っていたのを今でも憶えています。

 貴方の意見から、東京だけではなく地方でも発想次第でやれそうに思えてきます。三重県の例は面白いし、宮城県でも何とかやれるかもしれません。福祉の膨張を煽っているのはマスコミのように思えます。
mugi
2012/03/22 21:58
こんにちは、
 民主党政権になってから、バラマキ財政が極端となって、結局歳出の半分が国債依存という、最低の状況が生まれています。東日本大震災においても、政治主導と言いながら、官邸中心で、しかも、カラ菅で、官邸が機能しないから、お金がすぐに現地に回らなかったという。
 自民党なら、それぞれの県、または市を抑えている要となる政治家+役人が一体となって、責任を引き受け、さっさと金を回し、建設業者を動員して、復興がスムースに行ったはずだという。
 民主党政権の悲劇は、誰がどこについて責任を担当し、独裁的に動けるか、と言うような行政経験のある「主体」が、何ら確立していない、そういう素人集団だ、というところにある。

 しかし、何れにせよ、社会福祉というのも、地方の「主体性と知恵のある人物」が要となって、経営者発想でお金を使わないと、タダの無駄遣いとなる。そもそも、保育士とか、そういう資格にばかりこだわるよりは、賢明な母親経験のある人なら、保育士の資格が無くとも、私立幼児園で、十分保育の仕事が出来るだろうし、知り合い同士の地元の村では、よそ者を高い給与で雇うよりは、その地元の人材を何とか使う方が良い。「私立」と言っても、法律の厳格な適用を回避するためで、本当は、村、町が部分的な株主となっていても良いのでは無かろうか?(これは、法的には、ダメかも知れませんが)。
 
室長
2012/03/24 14:35
(続)
高校生レストラン、の例は、町出身の和食調理師を都会の料亭からIターンさせて、レストラン厨房の責任者、高校生への指導者となってもらっている。やはり、現場の指導者には、普通の公務員ではなく、民間出身者の知恵が必要であるらしい。
 ともかく、社会福祉を全国一律の法律、基準で行うと、結局は今後益々、多額の税金を投じる必要性ばかり出てくる。地方毎の工夫で、支出を削減し、経営努力できるような、そういう弾力的な制度としておいた方が良いと思う。全国団体の組織などを作って、指導、基準、法律適用などをやると言うことになると、中央官庁の役人がそこに天下るだけ、しかも実際には、彼らは安上がりの経営手法などは工夫するはずがない・・・金を引き出すことしか考えない、と言う悪癖が、役人にはあるから。
 
室長
2012/03/24 14:36

コメントする help

ニックネーム
本 文
認可外幼児園と言う発想! ブルガリア研究室/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる