ブルガリア研究室

アクセスカウンタ

zoom RSS 女性が家計を支える時代

<<   作成日時 : 2012/11/29 09:53   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 3

  最近このブログに載せるべきネタとかニュースが見あたらなくて、かなり長く放置してきましたが、これではダメだと少し焦っています。
  そこで、それほど日本では未だに深刻とも思えないけど、やはり先進国でも、同じような傾向があるようにも思えるので、不況下では、「女性の方が解雇されにくい」、その故に、「女性が家計を支える大黒柱となっている」という、ブルガリアにおける記事をご紹介しようと思う(11月23日付http://www.novinite.com/view_news.php?id=145413)。更には、この現象の背景についても、少し考察してみたい。

1.題名:女性が家計を支えている
その美と知性で知られるブル人女性達は、常に我が国の対外的な最良の大使でもあった。
注:(1)美人国:半世紀ほど前、小生がブルに最初に赴任した頃は、ブルガリアは日本人の間で「ブスガリア」と渾名されたほど不美人で有名だった。最近は確かに、美人国の一つに数えられるほど美人の多い国と言われ始めているようだ。
 (2)美人外交官:また、「美人国」とされるようになったその理由の一つに、97--01年の期間、Kostov内閣の外相として、対EU加盟外交を展開したNadezhda Neynski(当時の名前は、当時の夫の姓を取り、Nadezhda Mihaylovaであった。現在の姓Neynskiは、再婚後の新しい夫の姓)の美貌が、欧州外交界で注目されたからでもある。現在彼女は、ブルガリア出身の欧州議員(MEP)として、ブラッセルにいる。ちなみに、彼女の経歴、写真はGoogleでNadezhda Neynski、或いはNadezhda Mihaylovaとして検索すれば出てくる。少し、冷たい感じの美人顔である。年齢を重ねても、太らない、と言う意味では、ブル人女性の大勢からは異質な、稀な存在である
。)

  しかるに今では、彼らは自宅においても、最大の収入確保源となっている。要するに、ブル家計においては益々、母親・妻達が持ち帰る給料こそが、男・夫達が失業する中で、主たる支えと成りつつあるのだ。

  今年約2.6万人の男達がレイオフされてクビとなった。ところがこの間、実は、職場における女性労働力数は、むしろ上昇傾向にあるのだ:今年6300名増えて、働く女性数は142万名となったのだ(2012年第3四半期の統計)。

  男性の失業率は12.7%に増えたが、女性の失業率は10%にすぎないのだ。

  専門家らによれば、未だに男性給与の方が少し高いが、男女間の給与格差は縮まりつつあり、やがては逆転するであろうという。女性達はより柔軟で、攻撃的であり、この故に、経済危機に伴うレイオフの時には、女性達を残そうとする上司が多いのだ、とビジネスマン達はコメントしている。

2.小生コメント
(1)柔軟で攻撃的
  「より柔軟で、攻撃的」、という表現が日本語感覚で正しいかどうか、小生には疑問が残る。別の言葉に置き換えれば、「女性は(男性)上司の命令に、より忠実、従順で使いやすく、更には、職場においては、より積極的、前向きで、評価が高い」と言うことであろう。

(2)日本でも
  この傾向は、日本でも見受けられる。我々の目に触れやすい職場は、スーパーなどの販売部門だが、女性職員の方が明らかに「攻撃的、積極的な売り手」であるし、異性である男性上司からの命令に抵抗感が少なく、より従順に対応できるように見える。
  そもそも、男性社員達は、小売業とか、そう言う職場は、元来「低給与、長時間労働」ということで、敬遠してきたが、他に就職口が無くて、「しょうがないので就職したに過ぎない職場」と考える傾向があるが、女性達にとっては、小売業こそは、まさに「花の女性優先の職場」と言えるから、やる気も違うのだ。

(3)元来ブル女性は頭脳が優秀
  また、事務系の職場でも、ブルの場合、高校、大学などでの成績が、女性の方が上である場合が多く、従って職場でも、女性職員の方が、冷静でミスが少なく、頭脳面でも優秀である場合が多いから、男性上司、または女性上司からも、より好まれる、と言える。
  つまり、小生が見てきたブル社会では、軍隊、警察、建設現場、などの「筋肉系」職場以外では、女性労働者の方が、断然優秀なのだ。

(4)社会主義時代の影響
  ブル社会を社会主義時代から見てきた小生の感じでは、社会主義という貧しい経済体制では、資本装備率が低く、人手依存の職場が多かったから、女性の「労働の義務」が憲法にも書かれていて、女性が家庭労働力として「専業主婦」をするという習慣が消え失せた。このことも、自由化後のブルでも女性の職場進出が盛んである要因の一つと思う。もちろん、欧州の何処でも、女性の稼ぎも加算しないと、家計が成り立たないほど、一人当たり賃金は十分でない時代だ(日本でも)からだ、とも言える。
  また、社会主義時代から、保育園、幼稚園などが整備されている、と言う社会環境も、日本との違いとも言える。もっとも、祖父母が孫の面倒を見る伝統も、きちんと残っているという側面もある。

(5)貧しい社会の伝統
  もう一つ小生の頭によぎるのは、沖縄、或いはベトナム、等の南方の貧しい社会では、伝統的に「男性が遊び人で、しっかり者の妻達が、外で働き、家計の大黒柱」であったという、貧しい社会の伝統だ。
  貧しい社会では、女性が頑張っている姿が多く見られ、男性がぶらぶらしている。要するに現実主義の女性は、腹を据えて、その日その日の子供らの食い扶持を稼ぐことに専念し、頑張るが、男性は「世の中が悪い」と責任転嫁して、積極的に稼ごうという意欲に欠けるようなのだ。
  この故に、経営者らも、やる気と根性のある女性を雇い、不甲斐ない男性職員は解雇する、と言うこととなるのであろう。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。

 ブルの家計を支える女性たちのお話は興味深いですね。日本とは対照的にあちらでは、「女性の方が解雇されにくい」のですか?日本も最近は違ってきましたが、少し前までは女性の方が解雇されやすかった。
 日本でもスーパーなどの小売業は女性、殊にパートの主婦で持っているようなものです。正社員よりもパートが多くなりつつあるのは、少し複雑です。また高校、大学などで成績は女性の方が上というのは、日本も同じだと思います。

「南方の貧しい社会」の伝統を指摘されていますが、最近は北方の社会も似た様な現象があるような。「世の中が悪い」と責任転嫁、積極的に稼ごうという意欲に欠ける男性は本土にも珍しく無くなった。拙ブログにも真正のニートが突っかかってきたことがあり、「社会が悪い」と言っていた。

 60年代前半までは米国も専業主婦が当たり前でした。夫婦共稼ぎが当たり前になってきたのは、よく言えば女性の社会進出が進んだとなりますが、社会全般が貧しくなった時代と言えると思います。
mugi
2012/12/01 21:18
こんにちは、
 確かに、未だに日本では、主婦の場合「パート従業員」程度の地位が多いですね。小生の娘も、子供達が小学校、或いは幼稚園に通い出したので、パート勤務を開始しています。時折わが妻が祖母(ばーば)として育児を肩代わりします。
 ロンドンの二女も、夫が休みの土日のみ、パート従業員として働き始めました。英国人の夫も、観念して子育てに参加しています。
 我々の時代には、たとえ夫の給与が低くとも、妻が働くなどは、余り考えもしませんでしたし、それでも何とか暮らしに不自由はなかった。要するに、周囲の環境が、皆がそうなら、自分もそんなものとして、何とかなる、という側面があると思う。他方で、スマートホンなどが普及すると、通信費のみで最低一人6千円という時代に入り、金銭への需要が高まるのかも。スマホの時代だから、娘二人は、ロンドンと日本の間で、毎日のようにSkypeなどの手段で、無料電話で画像つきの会話が楽しめる、という、我々世代には夢のようなこともやっている。マンション、家の住宅ローンも毎月高く付くけど、その分毎日の住環境は素晴らしい(我々は、狭小なアパートだったけど)。

 
室長
2012/12/02 08:50
(続)
 ともかく、ブルの場合も、未だに貧しい社会とはいえ、ソフィアの町には過剰なほど多くの巨大ショッピングモールが林立し、安くて良質の消費物資、ファッション製品、家電製品などが並んでいるようです。昔からの伝統食品であるカシュカヴァール(黄色いチーズ)、ルカンカ(サラミソーセージ)なども、昔以上の高品質で、おいしくなっています(最近、ある人がブルから持ち帰り、その素晴らしい品質が確認できた)。だから、一人当たりの給与が3−−4万円程度でも、生活の中身は、貧しい社会主義時代より格段に良くなっている。ただし、問題は、日本の失業率が未だに4.5%ほどなのに、ブルでは上記のように12%という高率であるということ。多くの若者が西欧に移民労働で出ていっても、国内で11--12%もの失業者が出るということは、相当日本より厳しい、と見ていいでしょう。

 もうひとつの問題は、国内に残るのが高齢者ばかりとなると、日頃見る風景も老人の姿ばかりで、悲観的になる、ということかも。大家族の習慣が残るブルでは、働き盛りの世代が年に1度帰ってくる程度の、遠距離での家族離散、過疎化は、心理的に厳しいかも知れません。
室長
2012/12/02 08:54

コメントする help

ニックネーム
本 文
女性が家計を支える時代 ブルガリア研究室/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる