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zoom RSS 被爆リスクを誇張しすぎていた!ジャーナリストが反省

<<   作成日時 : 2015/12/22 09:41   >>

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  さて、小生も老化して、だんだんと健康維持に問題を抱えていることが、12月上旬の検査で明らかとなってきて、少し憂鬱な年末となりました。それでも、頑張って論陣を張っていきたい。

  小生が今一度強調したいことが、エネルギー問題では、やはり原発を上手に活用していくことが一番温暖化対策、環境対策面でも効果が高いのだ、と言う事実です。唯一の被爆国などといって、これだけは威張る日本人が多いのも考え物で、原爆反対と原発反対を直接関連付けて、イメージ戦略で、原発を消し去ろうという勢力が多いことも困ったものです。

  最近、ニュースを注目していたら、米国の有力ジャーナリストが、専門家の間で「常識」となっている、年間100ミリシーベルト以下なら、人体へのリスクは無い、と言う点を再確認する記事を書いていることに気が付きました。こういう専門家の科学的な「常識」を、頭の中においてこそ、まともな議論となりえます。
  以下にこの記事をご紹介します。


1.被爆リスクを誇張しすぎていた
2015.12.20  http://www.sankei.com/premium/news/151219/prm1512190024-n1.html
【原発最新事情】
「われわれは愚かだった」 米有力紙が“反省” 誇張されすぎた被曝リスク
「われわれは愚かだった」と被曝リスクについての報道を反省するウォールストリート・ジャーナルの記事

 東京電力福島第1原発事故以降、放射線被曝リスクに対し、過剰に恐れる極端な反応もみられ、混乱と迷走を続けてきた。そうした中、米有力紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が12月3日付で、「原子力のパラダイムシフト」と題して、被曝リスクは誇張され過ぎているとした上で、「われわれはどれほど愚かだったのか」と自戒する記事を掲載した。その理由と背景は何か。被曝リスクについて振れ過ぎた針を戻す試みが、海外から出てきている。(原子力取材班)

(1)WSJの名物記者が執筆
 記事を執筆したのは、WSJ編集委員で、コラムニストのホルマン・ジェンキンス氏。同紙のホームページによると、ジェンキンス氏は1992年から同紙に所属、97年には、金融や経済分野で優秀なジャーナリズムをたたえる「ジェラルド・ローブ賞」を獲得している同紙の名物記者だ。現在は週に2回、「ビジネスワールド」という欄を担当し、今回の記事もそこに掲載された。

 記事ではまず、パリで開催されていた国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)を題材に、フランス国民一人当たりの所得が世界20位にもかかわらず、温室効果ガスの排出量はなぜ、世界50位なのかという問いを投げかけている。
 答えは、フランスが電力の75%を原発でまかなっているからである。その上で、記事は「『放射線被曝はいつも被曝量に直接比例して危険である』という根拠のないドグマ(独断)に、世界は1950年以来、屈服してきた」と指摘する。

 ジェンキンス氏はこのドグマを「秒速1フィートで発射された弾丸で死ぬ確率は、秒速900フィートで発車された弾丸で死ぬ確率の900分の1だと言っているものだ」と皮肉っている。

(2)LNT仮説の欺瞞性
 この記事が議論しようとしているのが、「閾値(しきいち)なしの直線仮説」(Linear Non-Threshold=LNT仮説)と呼ばれるものだ。
 単純に言ってしまうと、放射線被曝線量と、その影響の間には、直線的な関係が成り立つという考え方である。

 ところが、年間100ミリシーベルト以下では、広島や長崎の原爆の被爆者を対象とした膨大なデータをもってしても、発がんリスクの上昇は認められない。つまり、100ミリシーベルト以下の低線量では、どれだけ被曝しようと、直線的関係は成り立たないということだ。

 国際的に権威がある国際放射線防護委員会(ICRP)もLNT仮説を支持していないが、福島の事故以後、「被曝すればするほどリスクが高まる」という言説が流布した。

 記事では、米国の原子力規制機関のトップが2001年、「チェルノブイリ原発事故(1986年)に起因する白血病の超過発病はなかった」と認めていることにも触れている。

 さらに1980年代、台湾で1700戸のアパートが、放射性コバルトに汚染されたリサイクルの鉄を使って建設されたが、2006年の調査で、住人のがんの罹患率が大変低いことが分かった。その研究者は「米国のリスク評価が修正されれば、原発の稼働で多くの金が節約できるし、原発の拡大が促進される」と主張している。

(3)原子力のパラダイムシフトが起きている
 これを受け、ジェンキンス氏は「放射線に対する過度な恐れが、原発の安全や廃棄物の貯蔵、原発の許可費用にとって大きな問題となっている。しかし変化は起きている。パラダイムシフトが起きつつある」とみている。
 米国の原子力規制委員会は、安全基準を改定することに関して意見募集を開始。変更を求めた申請者の大学教授が「LNT仮説には根拠がない」と指摘したという。

 さらに、オックスフォード大学のウェード:アリソン名誉教授(物理学)、マサチューセッツ大学マースト校のエドワード・カラブレーゼ氏(毒物学)の名前を挙げて、「この2人は何十年も前からLNT仮説と闘い続けてきた」と称賛。
 学術誌の10月号の論文では、「1950年代のマンハッタン計画に関わった放射線遺伝学者が、自分たちの研究分野の地位を高めるために、わざとLNT仮説が採用されるように促した」という経緯を暴露した。今では、何百もの論文がLNT仮説に反対する証拠を提出しているという。

(4)大統領は屈服する?
 続いて、石炭火力と原子力について比較している。

 石炭は21世紀初めに世界の主力なエネルギー源となった。しかし、安全面や効率の点でどうだったかについて疑問を投げかけた。

 記事は「今なら中国もインドも石炭を選ばず、先進国で開発された安価で安全で、クリーンな原発を選ぶだろう」とした上で、「われわれは何と愚かだったのだろう」と嘆く。

 石炭は原子力よりも危険であり、米国肺協会によると、石炭火力発電所から排出される粒子状物質や重金属、放射性物質で年間1万3200人が死亡していると試算しているという。

 ジェンキンス氏は最後に、温室効果ガス削減に前向きなオバマ政権とリベラルなニューヨーク・タイムズ紙をチクリとやった。
 「オバマ大統領は気候変動問題で有益な態度を示しているが、もしニューヨーク・タイムズが『(原発の増設は)環境保護主義者への背信だ』と社説で非難すれば、大統領は屈服してしまうだろう」

2.民主党政権の掲げた除染基準の呪い(2016年1月8日追記)
  1月4日付の産経紙に1面〜3面にかけての特集記事『日本再構築:今こそ行革だ・・・除染完了に最大5.1兆円』と言う記事によれば、なんと2011年8月の閣議決定で当時の民主党政権は、除染の長期目標として「年間1ミリシーベルト以下」という、とんでもない、非科学的な目標を掲げ、福島県における除染作業に対し、膨大な費用をかける必要性が生じてしまったという。目標完了までには、恐らく5.1兆円の巨費が必要だが、除染作業は手作業に依存する仕事であり、極めて非効率で、なかなか進捗し無いとも言う。(注:せめてより現実的数値として、20ミリシーベルトという基準にして置けば、除染も早期に完了し、帰還困難区の解消もよほど以前に完了し得ていたということらしい。)

  過大な1ミリシーベルトという目標(注:上記の米国記事にあるように、年間100ミリシーベルトで十分安全と言うのが国際常識)故に、作業がなかなか完了しないし、この故に住民の元の村への帰還が遅れ、この間に人々はしびれを切らして現在の避難先の他県で生活基盤を築いてしまい、結局は将来の帰還住民の数は益々少なくなり、コミュニティーは消えていく、という。

  基準を100ミリシーベルトと、現実的な数値にしておけば、ほとんどの福島県の帰還困難区、居住制限区などは消え失せ、住民は帰還が可能となるのだ・・・もっとも、1ミリシーベルト(自然界にある放射線量を引いての話だが)と言う基準値が、既に福島県からの避難民の間に植えこまれているので、基準値を妥当な100ミリシーベルトにして、「帰還しても大丈夫」と今更言っても信用されないだろうし、問題は解決しないらしい。他方で、除染作業で発生した「廃棄物」の「仮置き場」が不足しているほか、仮置き場の賃貸料も膨らみ続けているという。

  全ては、放射線に対する無知と、行政側の失策による「過大な目標数値」設定で、福島県の放射線対策は、全く先行きが見えない混乱に陥っているという。まったく馬鹿げた話で、日本は本当に先進国か??と言いたい。民主党の大衆迎合政治が産んだ悲劇なのだ。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
LNT仮説は自然治癒能力(DNA異常になった細胞を排除する等)を無視しているので、おかしいのです。自然治癒能力がなければ、宇宙からの放射線を浴びつづけている生物は死に絶えるはずですから。

ただし、外部被曝や一過性の内部被曝の場合はそれでいいのですが、放射性物質を継続して体内に取り込んで蓄積してしまう内部被曝の場合はLNTが成り立ってしまうかもしれません。

専門家は理解しているはずが、こういうリスク計算では基本的に保守的な考え方(判断が困難な場合には安全側を選ぶ考え方)をしますので、閾値を考慮しないLNT仮説の方が保守的なので採用されている面があります。
(人体実験が困難な上に、生物種により放射線の耐性が全く違うので動物実験も難しく、LNT仮説を完全には否定できない。)
motton
2015/12/24 10:02
こんにちは、
 放射能、核、と言う話になると、結局やたらに大きな「安全枠」の数字を取ってしまい、福島県などで除染対策費用をふんだんに使いすぎるなど、バカバカしい無駄遣いとなっているようです。
 こういう結果を招くのは、放射能=原爆と関連付け、日本人の間に無条件での放射能への恐怖意識、それと並行する「平和願望」を、そして左翼思想への盲従を導こうという、戦後日本の異常な言論空間の流れがあります。パブロフの犬=条件反射的に、議論よりも感情を操作して、一定の方向に世論を誘導する・・・そういうけしからん左翼の罠が、戦後の偏向した言論空間でしかけられ、人々が呪縛の下にある・・・と言えると思う。
 普通人の分りにくいような科学の論理で、偉そうな顔をしていても、結論は戦後の偏向言論空間に妥協したことしかいわない理系の人間も困った人々です。
室長
2015/12/26 09:12

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