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zoom RSS ブルガリア総選挙結果:確定版の公表

<<   作成日時 : 2017/03/31 15:15   >>

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 30日(木)に中央選管から、今次第44期国会総選挙に関する選挙結果確定版が公表された由であり、右を報じているMediapool紙記事(http://www.mediapool.bg/okonchatelno-gerb-shte-ima-15-deputati-poveche-ot-bsp-v-noviya-parlament-news262038.html)に基づいて、以下に要旨をまとめる。

1.国会内議席の配分
  GERB=95議席(得票数114.7万票、得票率32.65%)、
  BSP=80議席(95.5万票、27.19%)、
  UP=27議席(31.8万票、9.07%)、
  DPS=26議席(31.6万票、8.99%)、
  Volya=12議席(14.5万票、4.15%)。
    (小生注:前回の速報段階(http://79909040.at.webry.info/201703/article_3.html)に比べ、G党が96→95へと1議席減った。)

2.投票率など
  今次総選挙における有権者総数=約681万人、
  投票者総数=約368.2万人、
    無効投票数=約16.9万票、
     投票率=54.07%。

3.全国31か所の選挙区ごとの当選者数
(1)日本式に言えば、全国が中選挙区で、小選挙区は存在しない
  前回(14年10月)の第43期国会総選挙以来、ブルの選挙法が改正となり、全国をおおむね県単位の中選挙区に分けて投票する形式となった(それ以前は、各選挙区の他に、全国区での比例代表制議席もあって、ややこしかった)。
  この故に、人口の偏りを反映して、各選挙区ごとの当選議員数は、人口の少ない県の4議席から、人口が最大のソフィア市第23選挙区の16議席まで、かなりのばらつきがある。
  今回のM紙報道では、各選挙区で上記5政党が、それぞれ幾つの議席を確保したかという表も存在するが、面倒なので詳細を記すことは避ける。

(2)選挙方法、当選者の扱いなど
  ちなみに、各選挙区ごとに、各政党は、候補者リストを作成し、このリストに基づいて投票するというのが、ブルの選挙方式。
  例えば、Sofia市第23選挙区では、次の候補者が、各政党の候補者のリストの代表者(第1優先順位の候補者)となっていて、投票所には各政党ごとの用紙が並んでいる:
  G党:Tomislav Donchev、
  BSP:Zhelyo Boycehv、
  DPS:Slavi Binev、
  UP:Valeri Simeonov、
  Volya:Albena Naydenova、

  RB-Glas Naroden:Bozhidar Lukarski、
  Nova Republika:Traycho Traykov、
  Dvizhenie 21−ABV:Konstantin Prodanov、
  Da Bqlgariya:Antoaneta Tsoneva、
  DOST:Korman Ismailov。
   注:(1)その他の諸政党は省略。
   (2)いずれにせよ、上記のRB-Glas Naroden以下の政党は全国的に得票率4%の敷居値を突破できず、院内政党となれなかった。
  (3)この選挙区にDPSから出馬したSlavi Binevは元テクンドー・チャンピオンで、実業家、或は欧州議員などの経歴もある人物だが、マフィア的要素も噂されてきた。この選挙区では結局DPSはゼロ議席となった。
  (4)DOSTは、在外選挙では、トルコ在住のブル市民権を有するトルコ系移住者たちが、トルコ各地の在外投票所で大量に投票したので、在外投票ではBSPを抜いて第2位だったが、本国ブル国内ではDPSへの支持率が高く、院内政党にはなれなかった。
 
  有権者は、夫々が「自分が投票したい政党」の候補者リスト用紙を選択し、かつこの候補者リストに関しては、各人が優先順位の並び方につき同意できない場合は、各候補者に自らの選択で順位をつけ直すことが可能だ。このようにして、各有権者は、自分が選んだ政党の、場合によっては自分が順位の付け替えをした用紙のみを投票箱に投函する。
  上記のように、有権者が付け直した優先順位が尊重されるので、最終的な当選者は、必ずしも政党側が付した順位の順番で当選できるわけではない・・・と言う点も若干ややこしいことだ。

  その上、当選後も、組閣人事で、もし大臣などの公職に就くと、国会議員職を辞任せねばならないので、大臣になった人物の議席の空白を埋めるため、政党のリストに従って、繰り上げ当選となる候補者も出現するから、新国会召集当時の顔ぶれからは、その後議員の一部が交代することになる。
  更には、その後の政局で、大臣職を辞任したりすると、この人物は国会議員に戻る権利があるので、折角繰り上げ当選した優先順位が2番目の候補は、またもや国会から追い出され、待機組にされてしまう。

  ちなみに、当選者が確定したので、今後はRadev新大統領が、まず議席数最多となったG党に対し、政府形成の権利(mandate)を付与する。G党としては、240議席の過半数121議席を目指して、UP、Volyaの両党と連立交渉に入るであろう。mandateの有効期間は7日であり、この期間内に政府形成の目途が立たないと、G党はmandateを大統領に返還せねばならない。次いで、議席数2番目のBSPにmandateが手渡され、今度はBSPが7日間での政府形成努力を試みる・・・これが、ブルガリアにおける政府形成の仕組み(憲法で規定)である。

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