40-41.8月の祝祭日

   今回は、分量としては少なめですが、8月の祝祭日として2件をまとまました。

40.8月6日:主の変容祭(顕栄祭、Preobrazhenie Gospodne)
(1)由来
  8月6日教会は「主の変容祭」(注:オーソドックス系では十二大祭の一つ)を祝う。この日イイススは、ユダヤ人預言者たちによって予言されていたように、メシア(救世主、Mesiya)として承認された。
  英語では、The Transfiguration of Godと呼ぶ祭日。

(2)風習
  主の変容祭には、大きな奉神礼が挙行される。教会内には、初めてブドウ(gro'zde)が持ち込まれお清めを受ける・・・食用に供される前にだ。また、それまではblackberry(kqpi'na)も食べない、この果物は国民が信じるところでは「悪魔のブドウ」で、ブドウに先立って食卓に上げてはならないのだ。
  なお、Veliko Tqrnovo市北側7kmのSamovodene村に所在するPreobrazhenski manastirhttp://en.wikipedia.org/wiki/Transfiguration_Monastery)には、特別の教会儀式が存在し、ブル全土から数千名の信者たちが集まって祝う。

(3)伝説
  伝説によれば、ユダヤ人達はメシアが世俗世界の改革、すなわち異国人支配からの解放(原注:1世紀の当時、パレスチナはローマ帝国の領域だった)とダヴィデ王朝の再興をもたらすと信じていた。
  フリストスの弟子たちですら、救世主はイスラエル王国を復興すべきだし、同人自身が栄光あるダヴィデ王の子孫・後継者として王位に就くべきだと考えていた。そこでフリストスは弟子たちのうちの3名:ペトロ、ヤコブ、ヨハネを連れてTavor山に登った・・・彼らに対して、明白に自らの出生を示し、かつ、同人が予言した「新王国」を指し示すために。山上でフリストスは真実の姿を現した:顔からは後光が差し、衣服は真っ白となり、同人の側には二人の「光り輝く」男が現れた・・・モーゼとエリヤ(Moysey i Iliya)だ。フリストスの後光の強さに目を眩まされ、同人の神性を知って、弟子たちは地面にひれ伏した。

(4)歴史
  1903年のこの日、Strandzha地方(Burgas県、Yambol県、両県の南部)でPreobrazhenie蜂起が起こり、トルコ軍によって鎮圧された。毎年、Petrova nivaと言う場所(Burgas県、Malko Tqrnovo郡Stoilovo村に所在、http://en.wikipedia.org/wiki/Petrova_Niva)で、この蜂起参加勇士たちの記憶に敬意を示すトラキア地方住民たちが参集する。


41.8月15日:生神女就寝祭(Uspenie na presveta Bogoroditsa)
(1)由来
  Uspenie Bogorodichno(英語:the Assumption、カトリック:聖母昇天の祝日)の祭日は、8世紀に8月15日と決まった。
  正教会系では、「生神女就寝祭」として、十二大祭の一つである。

(2)伝承
  伝承によれば、Iisus Hristosはその昇天の日に、自らの母親をYoan Bogoslov(福音記者ヨハネ、St.John the Evangelist、http://en.wikipedia.org/wiki/John_the_Evangelist)に託し、ヨハネには彼女の地上生活の最後まで見届けるよう義務付けた。

  ちなみに、聖母マリヤの人生に関する情報は極めて少ない。福音書によれば、彼女はEfes、Antiokiya、Atonを往訪したという。Aton(注:Athos聖山)における伝承では、彼女はAthos聖山の聖女・養母であり、後にこの地域(Atho聖山地域)に多くの修道院が建設された。その人生の最後には、彼女はエルサレムに行き、そこでは彼女が住んだ家の屋根が開き、地上にフリストスが降臨し、母親の魂を天国へと導こうとしたという。聖母の遺体は、キリストの弟子たちがゲツ(ッ)セマネの庭園ブル語:Getsimanska gradina。エルサレムのOlive山の麓にある庭園、英語: Garden of Gethsemane、http://en.wikipedia.org/wiki/Gethsemane)に埋葬した。

(3)風習
  この日のことは、ブル国民はGolyamata Bogoroditsa(偉大な聖母)とも呼ぶ。すなわち8月15日が聖母の死亡日で、7月30日以来2週間の断食(精進料理の日々)が設けられている。聖母は、母親、及び女性の庇護者として崇敬されている。精進落としとして(kato na pomen)、この日には、信者たちは初めて採取した果物を皆と分かち合う。
  また、聖母の名称を戴いている教会(複数)は、この日に健康と生命を願ってkurban(羊の肉を煮こんだ料理)を作る。

(4)この日に名前の日を祝う洗礼名
  Mara、Marena、Marilena、Mariyka、Maritsa、Mariya、Mariyan、Mariyana。

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