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zoom RSS 社会主義国独裁者と民主主義国の世襲議員

<<   作成日時 : 2015/11/01 10:57   >>

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  さて、このブログでは、最近小生の創造力が衰えているせいで、新規記事の掲載が少なくご迷惑をおかけしています。そこでいつもの姑息な手段ですが、mugiさんのブログのコメント欄で最近小生が投稿した内容のリサイクル記事で、ごまかそうというのが今回の記事です(注:原文は以下で参照:
http://blog.goo.ne.jp/mugi411/e/970d46b3b053b6eaafe930a8584c2ec0#comment-list)。

  目新しい要素は少ないけど、社会主義の欠陥について、再度確認するためには参考となるし、北朝鮮の特異な性格・・・その由縁、などにもヒントを与えることでしょう。(注:「社会主義の欠陥」関連の記事は、このブログ最初のページの右側のキーワード検索で、全て閲覧できます。
  なお、今回の再録に当たっては、より論理的な文章となるように、小生のコメントの一部を修正したりしています・・・・訂正、修正箇所は、必ずしも明示していません。
  

1.社会主義 (室長):2015-10-28
  こんにちは、
   社会主義と共産主義の違いについて検索したら、次のサイトが見つかりました。http://matome.naver.jp/odai/2141112174605686801
 
  この説明の通りで、小生も、社会主義は、共産主義(ユートピア的段階)に至る前の段階と理解していました。もっとも、・・・主義というからには、社会主義段階でも、思想としては共産主義を目指すので、社会主義段階の政治家たちも、共産主義者と呼んでおかしいわけではないはずです。

  スターリンは確か、元来が神学校の学生だったと記憶しますが、基本的には「能吏」タイプで、紙を通じた指令で全国のNKVD(KGBの前身)組織を動かして、どんどん多数の人間を粛清し、これまでのエスタブリッシュメント層、富農層、軍人層、知識人層たちを消し去り、全く新しい、自分の思想に基づいた一元指導体制を築こうとした人物です。
  ともかく、国政の全てを自分の判断で差配することに熱心で、独裁者としてはある意味極めて有能だったという評価もある。とはいえ、あまりに仕事熱心で、一人で全てを仕切るので、他の指導者幹部を養成するという意味では、良き指導者とは言えない。むしろ、周囲には、無能でおべっかとへつらいが得意な部下を集めたように思われる。

  同じように、自分以外の有能な人材を嫌い、ライバルたちの排除に熱心だったのが毛沢東だし、他の社会主義国の独裁者たちも皆真似をしたと思う。チトーですら、一部の知識人層を迫害し、追放、投獄している(殺した人数は少ないらしい)。アルバニアのホッジャなどは、スターリンの真似で大量に粛清したはずです。ただし、毛沢東は、多くのライバルを消したけど、周恩来と言う有能な才能を最後までこき使うことで、スターリンのようには細かい国政部分を自ら指導するという「雑務」からは逃げていた。その意味では、毛沢東は怠け者で、小狡い人間でした。

  重工業=軍需産業優先で、戦争への備えに一番熱心だったのもスターリンの特徴で、これも毛沢東は完全にまねをしている。戦争に勝って、なるべく多くの近隣諸国を征服して、自分たちのやり方での社会主義体制を築き、社会主義と言う経済体制の「優位性」を基盤に、資本主義諸国との競争に勝ち抜き、最終戦争で資本主義諸国を征服できる・・・と言う思想だった。
  経済体制として、社会主義の方が優位にあるというのは、今となっては全くの幻想ですが、「共産主義者」たちはそう信じていた。

  実際には、小生が何度も「社会主義の欠陥」記事で論じてきたように、社会主義体制は決して資本主義よりも高度で、進化した体制ではなく、単に独裁者と一部の共産主義貴族を産みだし、社会の中のほんの一部のみが特権を保有する、嫌な体制でした。今の中国も、基本的には、スターリンが築き上げた、「共産党貴族たち」が支配する独裁者中心の、非民主的な体制のままです。

  唯一、今日の中国が進化したのは、ケ小平時代以降、ゴスプランという中央の「計画数値指令組織」を縮小して、経済部門には、私的農業生産者、商人、中小規模の工業資本家の存在を許容し、自由な私的部門の経済活動を許容した事。これだけで、多くの国民が以前のように飢え死にするほどの貧困から脱出できた・・・・つまりは、資本主義体制の優位を証明したのです。
  未だに、共産党官僚が抑える国営大企業が、中央の数値指令にも左右されつつ、民業以上に繁栄し、高級官吏たちに甘い汁を提供しているなど、混合経済=国家資本主義という段階に「後退(社会主義理論で言えば後退となる)」することで、社会主義の欠陥をある程度克服しているのです。

  スターリン自身は、ジョージア人という、コーカサス地方出身者ですが、ロシア人以上に「大ロシア主義」に忠実に行動したこと、ロシア人たちから未だに尊敬されていること、など・・・・要するに、権威主義的、大国主義的な「ロシア帝国」の指導者としては、未だに参考となる指導者と言う側面もある(現にプーチン時代となって再評価されているように感じられるほど)。他方、小生としては、東欧諸国を徹底的に支配下に置いた、悪の魔王と言うイメージです。社会主義時代の1967年、ブルガリアに、最初はブル語の勉強のために行った小生の、下宿の本棚にも、分厚い「スターリン著作集」の本が置いてあったけど、ほとんど読まれた形跡はありませんでした。家主も、ちんぷんかんぷんで、すぐに放り出し、読まなかったようです。

  スターリンは、過ったマルクス主義への信奉、社会主義経済体制への過信、などの誤謬にもかかわらず、他方で、米国のローズベルト、英国のチャーチル相手に有利な外交を展開するとか、全世界にコミンテルンのスパイ網を配置し、諜報活動で多大な成果を上げるなど、やはりとんでもない「能吏」であったことは確かです。毎日10時間以上机の前で執務し、ソ連帝国の中央における国政のほぼ全てを一人で仕切ったのですから、とんでもない巨人と言うべきでしょう。今のように、効率的なPCなども無く、タイプライターで書かれた、読みにくい電信文、報告書などを、迅速に読みこなし、簡潔に指令を出していった。
  とはいえ、人道的感性はゼロで、日本人捕虜を違法にシベリア抑留し、労働力として利用しまくったし、自国民も大量に殺害したし、ユダヤ人に対する粛清も行った。憎まれて当然の人物でもある。


2.社会主義圏独裁者と家族 (室長):2015-10-29
  おはようございます、連荘となりますが、更に思いついたことを一つ。
   スターリン、毛沢東に共通する点としては、家族に対する思いやりの心が欠如しているということ。
 
  スターリンの娘も、何ら特権の中に暮らしたわけでもなく、放置されたらしいし、毛沢東の場合も、子供に対する愛情が感じられません。江青と言う毛沢東の妻は、勝手に夫の権勢を借りて、威張りまくったけど、毛沢東が本当に愛した女と言う訳でもなかった。

  金日成の場合は、中華圏の独裁者として、子息に指導者の地位を与えるという、ある意味その社会内では常識的な選択(他方、社会主義社会としては異質な決定)をしますが、スターリンも、毛沢東も、チトーも、独裁者として「国家」を強国にしたい、と言う意思は明確でも、子供に継がせたい、と言う意思は見られない。(注:実は、ブルガリアのジフコフにも、才能ある娘に世襲したいという願望はあったらしいが、娘が自殺して先立ってしまったので、世襲制は実現不可能な夢に終わった。)

  やはりスターリンなどには、近代国家として、或は自らが信奉する「科学的社会主義」の理論からして、独裁者の地位を世襲するというような、古代的感覚は無かったが、金日成のみは、そういう古代以来の伝統的通念に忠実だった。

  元来毛沢東も、中華圏の皇帝のようにふるまう、古代的感覚の持ち主ですが、そうはいっても、家族に対する普通の愛情感覚はゼロでした。むしろ金日成はその「正しい、古代以来の感覚」を持っていたというべきか。

  今の習近平首席になると、実は今後どうなるか?家族関係はどうなのか?など興味深い。少なくとも現状では、軍隊の星だった妻との関係は良さそうで、金日成のように世襲を考えるということは無いとは思うけど、家族、親せきなどがいずれ台頭してくるかも。
  習近平の中国は、これからどんどん毛沢東的な、上から押さえつける嫌な体制になっていきそうな気配があるし、そこに更に「家族的要素」が出てくると、古代王朝への先祖返りが心配される。


3.Re:社会主義 (mugi) 2015-10-29
  こんばんは、室長さん。
  社会主義と共産主義の違いについて説明したサイトの紹介を有難うございました。共産主義とは、社会主義の理想のかたちだったのですか!尤も豊かな「社会民主主義」である北欧諸国が、「利益を均等に配分するのはもちろん、消費状態にも差をつけるべきではない」との考え方に行きつくとは到底思えません。

  ところで、世界初の共産主義運動が古代ペルシアで起きていたことを御存知でしょうか?富者の所有物は財産、女性に至るまで貧者に平等に分配すべきであると主張した人物がいて、5世紀末から6世紀前半にかけて原始共産主義運動が吹き荒れました。結果は社会の大混乱でした。
http://blog.goo.ne.jp/mugi411/e/dcdd7cb1c21bedf0119f22e33c99f66e

  仰る通り、スターリンの統治手腕は抜群だったし、「能吏」型の優れた指導者でもありました。しかし、人道的感性はゼロだったし、これも不幸な生い立ちが影響していると思います。少なからぬ日本人が、スターリンよりもヒトラーに悪感情がないのは、前者と違い後者は日本人を殺さなかったためではないでしょうか?もちろんサヨクは違いますし、スターリンに因んで息子に「よしふ」という名を付けた共産党員もいます。

  社会主義を擁護する連中は、とかく悪いのはスターリンでレーニンは悪くない等と弁護したがりますが、レーニンだって弾圧はしていたはず。スターリンの怪物性を増大させたのこそ、過ったマルクス主義でしたが。
  戦への備えに熱心だったスターリンですが、軍の将校をも大量粛清し、ソ連軍をガタガタにしたのは何とも…このためドイツ軍の侵攻を受けますが、厖大な犠牲を出しつつ戦争に勝利した「能吏」でした。

  日本では評判のよいチトーに比べ、アルバニアのホッジャは知られざる人物ですが、ホッジャもまたスターリンの真似をして大量粛清をやっていたのですか??スターリンはまさに悪の魔王で、スケールでは及ばないにせよホッジャも同類だったのですね。国際的に孤立したホッジャが接近したのは、あのマザー・テレサ。ホッジャはマザーに膨大な寄付をし、この聖女殿は彼に祝福を与えています。

    (小生注:アルバニアは、ムスリムが人口の多数派を形成する欧州では特殊な国家だったし、国民はオスマン時代に優遇されていたので、オスマン帝国からの独立と言う意識に最後まで至らなかった・・・しかし、チトーの派遣した共産主義者らの扇動で、ホッジャも最初はチトー主義者として革命に動いたけど、チトーがスターリンと喧嘩すると、隣国ユーゴからの干渉を排除する好機と見て、ソ連と結託した。更には、ソ連でスターリン批判してフルシチョフが台頭すると、修正主義と批判して、毛沢東と組んだ。ホッジャは、イスラム教と言う一神教と戦うためにも、また、国内における部族主義とも戦いつつ、スターリン主義を貫徹するには、鉄の規律で粛清しまくって国をまとめる必要性があった。貧しいバルカン半島の小国だから、米国をはじめ大国は関心を示さず、唯一毛沢東が関心を示して、援助した。)


4.Re:社会主義圏独裁者と家族 (mugi):2015-10-29
  >こんばんは、室長さん。
  スターリンの生い立ちは不幸でしたが、『マオ』には毛沢東は必ずしも貧しかった訳ではなかったことが載っています。しかも、母親は彼に甘かった。父とは確執があっても母は常に愛情をそそいでいたそうです。にも拘らず、毛沢東は母の葬式にでなかったとか。老いて病になり、やつれた母の姿を見たくなかったということですが、最愛の母に対しても冷たいことが伺えるエピソードです。
  スターリンは少女時代の娘には甘かったようですが、成長して彼氏ができると交際には猛反対、最初の彼氏はシベリアに送られたとか。やはり家庭でも暴君でした。

  世界の共産主義国の中で、指導者が世襲制なのは北朝鮮くらいですよね。儒教の伝統の強いはずの中共さえ、総書記・国家主席は全員世襲ではない。儒教圏に限らず、最高権力者には一家郎党が群がるのは普通だし、おそらく習近平の血族も甘い汁を吸っていると思います。古代王朝への先祖返りが進むと、周辺諸国との緊張がますます強まりそうですね。
  習近平の訪英で中国メディアは、英中の「蜜月時代」と自画自賛しているようですが、果たして今後はどうなるのやら。


5.Bogomil運動、世襲制 (室長):2015-10-30
  こんにちは、
  ペルシャに平等主義のマニ教的な運動があったことは、小生がブルにおける原始共産主義的なボゴミール教の運動があったことを書いた時に、mugiさんから教えていただいたような気がしますが、このマズダク教に関しては知りませんでした。

  社会主義、共産主義が世襲制を伴うことは、北朝鮮以外ではちょっと考えられないことなのですが、北朝鮮の場合は、古代からの中華王朝の伝統を利用して、実際に自分たちが理解できるのは、儒教・朱子学ですから、その思想を利用しているということでしょう。中国も、今後そうなる可能性は、やはりあると思う。

  歴史の改竄、捏造に対しても、当たり前と言う感覚は、やはり古代以来、その時々の王朝が前王朝の歴史書を書いてきた・・・自分の王朝に都合のよいように、前王朝の欠点を書き立ててきた伝統でしょう。歴史は、恣意的に解釈すべきで、事実究明などという考え方は関係ない。全てが、「政治」主導で、民にもたらされるのは、政権側に都合の良い情報だけで良い、と言う考え方です。

  韓国でも、司法は、政治に従属する上に、国際的に正統な司法常識ではありえない、過去に遡及して適用できる新法なども勝手に制定してしまう(親日分子取締法など)。日韓条約で請求権を捨てた、完全解決されたはずの補償ですら、裁判所が判決で要求する始末です。

  政権の世襲くらいは、本当は当たり前なのかも。皇帝の権力は無限大だったから、何でもありなのかも。


6.世襲の良い面 (motton):2015-10-30
  民主主義国家とそれ以外の国家の大きな違いは、失政した権力者から合法的に権力を奪うことができるかどうかです。
  そして、合法的という意味の中で、重要なのは「権力を失った元権力者の生命・財産が保障される」ことです。

  これが無い国家では、権力者は死ぬまで権力を手放しません。手放せば高確率で死が待っています。ただし、世襲の場合は(子が親を害する可能性が小さいので)生前から権力を子に移譲することが可能です。また、親の施政を子が全面否定することもありませんから、保守主義の良い面が期待できます。

  世襲は人類が見つけた一つの安全装置なのです。(日英のように、権力を世襲権威と分離すると二重の安全装置がかかる。)

  共産主義は、世襲を安易に否定し、最も「正しい」人間が権力を持つべきだとしました。しかも、「正しい」人間を衆知(選挙)で決めるのではなく、理論的に決まるとしました。この傲慢さの結果は、終身独裁者の治める独裁国家です。独裁者は、権力闘争の果てに「独裁者」という職業についたが最後、死ぬか殺されるまで辞められないのです。屍の山を築きながら。
    (小生注:motton氏のコメントは、簡潔ながら含蓄が深い。哲学者のような感じです。)


7.Re:Bogomil運動、世襲制 (mugi):2015-10-30
  >こんばんは、室長さん。
  記事にも書きましたが、イスラム化しても中東ではマズダクの名は忘れ去らず、社会改革を目指した偉人として記憶されています。このような運動がイランで発祥したのは面白いと感じました。

  中国、北朝鮮はともかく、シンガポール建国の父リー・クアンユーの息子たちも高い地位についたし、血族で支配体制を敷きました。後継者ゴー・チョクトンは赤の他人ですが、長期政権でしたね。シンガポールは華僑の国だし、「明るい北朝鮮」と揶揄する人も居るとか。やはり儒教・朱子学思想の国は、国の体制は違っても支配の仕方は似てくるのでしょうか。(小生注:シンガポールの例はいい例えですね。小生は思いつかなかった。)

  民主主義を取っているはずの韓国も、その点で極めて異常です。民主主義体制よりも中華帝国の属国状態があまりにも長かったので、国際的な司法常識など身に付くはずがない。特に日本に対しては法を順守する気は皆無なのです。親日派子孫の財産没収について、前に記事にしたことがあります。
http://blog.goo.ne.jp/mugi411/e/748dda7026b0b9e6db90b3ebcc928612

8.Re:世襲の良い面 (mugi):2015-10-30
  >motton さん、
  世襲全てがダメというつもりはありませんし、貴方が仰る通り世襲制には親の施政を子が継続するというメリットがあります。悪政なら論外ですが、継続は力だし、継続の積み重ねで施政の実績があげられます。対照的に権力を世襲権威と分離する国は、政策決定に時間がかかり、改革しようにも選挙次第で断念することも少なくない。

  共産圏での熾烈な権力闘争は、権力を失った元権力者の生命・財産が保障されないことにあるのでしょうね。同じく中東のイスラム諸国で終身独裁者の治める独裁国家が多いのも、同じ理由からです。イラクの指導者がいい例ですが、政敵を殺さなければ殺されるし、屍の山を築かないと安心できない。

9.世襲制の良い側面 (室長):2015-10-31
  おはようございます、
  mottonさんのいう、世襲制の良い側面を結構生かしてきたのが伝統を重んずる英、日、アイルランドではないか。我が国の安倍総理は、岸信介以来3代かけて、日米同盟体制の健全なあり方、国政の健全化に取り組んでいると評価しています。

  英国も、伝統的価値観を重んずると同時に、海洋国家としての先見性をもつし、にもかかわらず、パブリック・スクール、オックスフォード、ケンブリッジ大学の一部名門カレッジには、祖先以来、学力ではなく、名門一家と言うことで入学できる枠がある。英国の親戚である米国のHarvard大学(その他の米国の大学にも)のカレッジにも、同様に家系に基づいて理事などの力で入学を決める制度がある。エリートの選抜において、世襲的要素を民主主義と両立させている。アイリッシュ系も、米国の士官学校とか、警察学校で、派閥があり、優遇されてきた。スコティッシュ系も、かなり前だけど、スコティッシュ・アイリッシュ系という、北アイルランド出身のスコティッシュ系が、米国大統領にまで出世できた。

    (注:10月下旬習近平が、英国訪問時に400億ポンド(7兆4千億円)もの商談をまとめ、「札束外交でバッキンガム食堂の食券を買った」と中国国内のネットには批判記事があったという。小生の感覚では、中国式の新型原発の建設も受け入れたというし、危うさも感じるが、英国のことだから、必ず甘い汁の方が多いから、歓待しているのかも。皇帝の外遊のために、臣下が巨額の札束を用意するという、古代的感覚が相変わらずの中国と、面子よりも金と言うドライな西欧とで、どちらが得をするのか?これは今後冷静に評価しないと分からない部分があるのでしょう。

  小泉進次郎が人気があるのも、横浜という都会であるにもかかわらず、日本人の心に、世襲歓迎的な側面もあるからでしょう。小渕優子は、スキャンダルがあっても選挙で勝てる・・・皆親父さん時代以来の繋がりに縁を感じ、信頼しているからです。
  アイルランドも、政治家の場合、2世、3世は当たり前です。「○○の子息だから、俺様が応援するのは当たり前」、そういう地域内での伝統が重要な社会なのです。支援者たちは、自分と候補者との一体感を信じて疑わない・・・伝統社会は団結しやすいのです。結局、政治的安定につながる・・・世襲制排除の、単純な理論では、効果、良い側面が忘れられてしまう。

  成り上がりのスターリンは、周囲の人間を信用できず、殺しまくる必要性があったが、安倍晋三にとっては、信頼できる家臣団が、祖父の時代から山口県にも、東京にも存在していて、多方面に働いてくれるのです。小生も、祖父岸信介の頃からの秘書と言う人物にあったことがある・・・必ず、安倍晋太郎を総理にすると断言していた(子息の晋三になって実現)。伝統と歴史は、簡単に捨てるべきではないのでしょう。

10.Re:世襲制の良い側面 (mugi):2015-10-31
  >こんばんは、室長さん。
  安倍総理の政策に全面同意は出来ませんが、それでもこれまでの首相よりはイイと思います。問題なのは彼に代るリーダーがいないこと。自民党、野党共に、「俺がやる!」という意気込みを持つ党員を見かけないのは残念です。

  この頃の河北新報はほぼ毎日のように、安倍叩きをしています。地方の教員やら僧侶のような連中は安保関連法は廃案にすべきというコラムを書き連ね、読者の声(多くは老人)も同じく平和が大切と訴えている。ここまでやる背景も伺えますが、10月25日の宮城県議会選で共産党が躍進、第二党になったのは考えさせられます。

  オックスフォード、ケンブリッジ、ハーバードのような英米の名門大には、学力ではなく、やはり名門一家と言うことで入学できる枠があったのですね。外国からの留学生を受け入れているのも、大英帝国時代からの“協力者”づくりの一環。だから鳩ぽっぽのような者でも入れた。ま、何処かの国の代弁者で一生を終えるでしょうけど。

  >>伝統社会は団結しやすいのです。
  >>伝統と歴史は、簡単に捨てるべきではないのでしょう。

  同感です。メディアは2世3世が普通の日本の政治家を批判しますが、アイルランドでも当たり前だったのですか。英国も保守党ならば同じようなものですよね?日本の伝統と歴史を破壊したい輩がメディアを牛耳るのは、本当に困ったものです。
    (小生注:英国の保守党でも、2世議員などはあるはず。アイルランドの場合は、左派の労働党系にも、2世、3世議員がいた。ある県の選挙区では、元来労働者が多数派で、○○家の候補者が伝統的に選ばれる・・・ということで、今では本当の労働者は少なくなっていても、有権者たちは元来が労働者系の家系ということで、労働党に票が集まるし、伝統的な○○の子孫である候補者が優位に立てる。被選挙権も、こういう伝統的な世襲議員のためもあって、25歳だったか、非常に若く決められていました。大学出て(22歳で卒業できる)、3年働いたら立候補できる。地盤は、祖父以来決まっている!!

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こんばんは。

 拙ブログ記事&コメントの紹介を有難うございました!
 それにしても、毛沢東がアルバニアのホッジャを支援していたとは知りませんでした。ホッジャも独裁者とは聞いていましたが、規模は小さくとも粛清しまくりだったようですね。

>>motton氏のコメントは、簡潔ながら含蓄が深い。哲学者のような感じです

 私も同感です。そのため、拙ブログでも彼のコメントを度々引用させて頂いています。イージーですが、私の駄文長文より良質だから。

>>皇帝の外遊のために、臣下が巨額の札束を用意するという、古代的感覚が相変わらずの中国と、面子よりも金と言うドライな西欧とで、どちらが得をするのか?これは今後冷静に評価しないと分からない部分があるのでしょう。

「古代的感覚が相変わらずの中国」「面子よりも金と言うドライな西欧」というのは、まさに言い得て妙です。アヘン戦争時、不義の戦争と非難したのはグラッドストンですが、結局は道義よりもカネを選んだ。西欧と東南アジアでは対応が違いますから。
mugi
2015/11/01 21:26
こんにちは、
 アルバニアのホッジャが、まずユーゴのチトー、次いでスターリン批判したソ連と喧嘩して、毛沢東に接近し、支援を得ていたことは、我々世代では常識ですがmugiさん世代の方にとっては、全く情報が無かったということですね。中国がニクソンの訪問を受け入れたことで、ホッジャは衝撃を受け、中国との関係でも警戒感を高めて、距離を置くほかありませんでした。それでも、中国と断交はしなかった・・・中国からの経済援助が、ありがたかったからです。中国の援助も変わっていて、アルバニアに柿の苗を持ち込み、柿を栽培させた。渋柿だったのですが、クリスマス時期などには、社会主義時代のブルにも輸入され、我々日本人は柿が店頭で売られる短い期間に、20kg以上とか、大量に買い込み、渋抜きして食べた。ソ連の樺太で作った(日本式の)新巻きザケが、ソフィア市の八百屋で売り出されたクリスマスも一度あった・・・この時はありがたかった。
 ホッジャは長生きで、1985年4月まで生きたので、アルバニアは欧州の最貧国となった。なぜなら、国中にトーチカ(コンクリート製の銃眼を備えた、少人数の兵士が立てこもる塹壕のような施設)を築くなど、無駄な国防投資ばかりして、経済の方はどん底に落とし込んだから。悪政の見本です。
 
室長
2015/11/02 09:32
(続)
 グラッドストーンが議会で正論を述べた割には、英国は利にさとい植民地主義、帝国主義で世界一の国家となりましたね。英国に少し長く滞在してみればわかりますが、欧州大陸と比べ、メキシコ暖流がアイスランドを経て南下するおかげで、アイルランド同様に、マイルド(温暖)と自称する気候ですが、我々日本人の感覚では、やはり緯度から見て北樺太。冬の間はどんよりとした雲が覆い、陰鬱なほど日中でも太陽の力が弱いし、寒い(ただしマイナスの気温は少ない)・・・こういう薄暗い気候、風土ですから、室内の照明も暗いのを好むし、農業では儲からない。海外遠征して稼ぐしかなかったのでしょう。
 とはいえ、大陸欧州の冬の厳しさ、特に東欧、バルカン半島に比べれば、英国は気候がマイルドといわれ、自国の気候を自賛しているのが、英国人、アイルランド人です。
 まあ、東欧の北部は確かに厳しい寒さですが、バルカン半島は、厳寒時期はマイナスだけど、1月が一番厳しく、その後は徐々に太陽に力を感じられる・・・やはり南の緯度ですから。
室長
2015/11/02 09:39

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