ブルガリアの樹木、植物関連用語

 今回は、久しぶりにブルガリア研究室としてのブル関連の話題に立ち返ることとした。小生は植物学者ではないが、妻の樹木に関する興味から、ボリス公園その他ソフィア市内で見かけた樹木などに関して、妻から日本語名称を聞き、これを元に、ある程度の樹木関連のブル語用語などを、アルファベット順に並べた資料を作ったことがある。ブルガリア在住の日本人などには、参考になろうかと思うので、下記に列記する。また、ブル紙に掲載された樹木関連記事なども、ご参考までに引用してみた。

1.ブルガリアで見られる主要な樹木名、及び一部の植物名   
   注:表記の順番は、ブルガリア語名(ラテン文字表記>日本語表記)>和名>学名(分かっている場合)>英語名(同じく、分かっている場合)。

aylantus=アイラントゥス=ニワウルシ=Ailantus altissima
akatsiya=アカツィヤ=アカシア=acasia

bor=ボール=松の木=pine
breza=ブレザー=樺の木=birch (その実が下記のleshnik)
buk=ブク=ヨーロッパブナ(ブナ科)=Fagus sylvatica

chernitsa=チェルニーツァ=桑=mulberry
cheresha=チェレーシャ=サクランボウ(バラ科)=Prunus avium
chinar=チナール=鈴懸け、プラタナス=plane tree

dryan=ドゥリャン=ミズキ=cornel-tree
dqb=ドゥプ=ヨーロッパナラ(ブナ科)=Quercus robur=English oak
dyulya=デューリャ=マルメロ・花梨(カリン)=Cydonia vulgaris=Quince

ela=エラー=樅の木=fir
elda=エルダ=ソバ=Polygonum fagopyrum(注:ロシア語:grechikha, grechka, grecha)

gabqr=ガーバル=西洋シデ=hornbeam(注:カバノキ科(豆殻のような実を付ける)、白樺の仲間。)

hryan=フリャン=西洋わさび=horse radish

kalina=カリーナ=ナナカマド(バラ科)=rowan、mountain ash
kedqr=ケーダル=杉=cedar
kesten=ケーステン=栗、栗の木=chestnut (注:div kesten, konski kestenディフ・ケーステン、またはコンスキー・ケーステン=栃ノ木=horse chestnut=マロニエ。)

klen=クレン=楓=maple

leshnik=レシュニク=トルコ木ハシバミの実=hazelnut
lipa=リパー=菩提樹=lime-tree、linden-tree (注:葉を乾かして一種のハーブ・ティーとすることが多い: >lipa chay。)

oreh=オーレフ=クルミ、クルミの木=walnut、walnut-tree
proso=プロソー=キビ

smqrch=スマルチ=トウヒ、モミ(マツ科)>ドイツトウヒ=Picea abies=Norway Spruce
smokinya=スモキーニャ=イチジク、イチジクの木=fig、fig-tree

tamarisk=タマリスク=ギョリュウ(御柳)=tamarisk(ピンクの細かい花を付ける木)
topola=トポーラ=ポプラ=poplar
tser=ツェル=トルコナラ(ブナ科)=Quercus cerris=Turkey oak

vqrba=ヴァルバー=柳=willow
vishna=ヴィシュナ=桜(バラ科)=Cerasus

yasen=ヤーセン=トネリコ=Fraxinus=ash-tree
zlaten dqzht=ズラーテン・ドゥシュト=キングサリ=Laburnum

★「ブ」語名不明の樹木(ソフィア市内で、結構見かけた外来種):
アマエリカキササゲ=Indian bean tree=ノウゼンカズラ科、細長い豆状の実が生る。
コーヒーサイカチ=Kentcky coffee tree=マメ科、大型の下垂する豆果で、25cm、赤褐色。
モクゲンジ=golden rain tree=ムクロジ科、ほおずき型の実を付ける。種は数珠玉に使う。


2.ブル紙に掲載された森林関係の記事要旨
◎03/09/15 24 Chasa
(1)「ブ」森林の概要
 森林総面積=390万ha(「ブ」国家面積の34%)。
 国家所有森林=86%、民有=8.1%、公有(郡所有)=5.4%。
 森林内に、保護種類の植物の8割が生育し、保護動物の6割が棲息。
 最近35年間に材木の蓄積量は2倍増=現在5.2億立米。年間の材木量増加は12.3百万立米。
 森林の平均樹齢=49歳。
 森林では、広葉樹が68%を占めている。

(2)「ブ」における森林の主要樹種
1)Dqb(ドゥプ)=ヨーロッパナラ(ブナ科)=学名Quercus robur=英語名English oak=23%
2)Buk(ブク)=ヨーロッパブナ(ブナ科)=Fagus sylvatica=17%
3)Byal bor(ビャール・ボル)=ヨーロッパアカマツ(マツ科)=Pinus sylvestris=16%
4)Cheren bor(チェレン・ボル)=ヨーロッパクロマツ(マツ科)=Pinus nigra=9%
5)Tser(ツェル)=トルコナラ(ブナ科)=Quercus cerris=Turkey oak=9%
6)Smqrch(スマルチュ)=トウヒ、モミ(マツ科)>ドイツトウヒ=Picea abies=Norway Spruce=4%
7)その他=22%
注:ブナ科=ドングリをつける、樫の木。
   注:上記によれば、少なくとも、ブナ科広葉樹が合計49%、マツ科針葉樹が合計29%を占めている。


◎04/11/12 Trud
★キュステンディール市に銀杏の木の並木
  Kyustendil市中心部には、珍しい銀杏の木があり、この異国趣味的な樹木ginkobilova(イチョウ、銀杏)の実(嫌な臭気がある)は、今年初めて、拾い集められ買い取られる。
 右銀杏の実は、心臓、血管症、その他の薬剤として利用される。
 右採集には、臨時雇用で雇われているジプシー達も参加している。
  写真:一番古い同市の銀杏は80歳にもなる。
 注:なお、03年11月初旬(9日)に小生がボリス公園内の日本庭園(注:BTA通信社建物からツァリグラツコ・ショセー(イスタンブール大通り)を挟んで丁度反対側にある、石庭的な感じの部分もある庭園部分。紅葉、桜などの日本の木が植えられており、銀杏の木も4本存在する。ボ公園内のオベリスクからイスタンブール大通りに向け坂を下ると「日本庭園」に行き着ける。)にある銀杏の木を調べたところ、樹下には大量の銀杏の実が落ちており、日本よりは小粒ながらも、特有の悪臭は、まさに銀杏だった。この実は、ちゃんと銀杏として食べられた。然し翌年04年には、11月13日に拾いに行ったところ、全く一粒も落ちておらず、悪臭もゼロ、樹上にも実はゼロだった。ソフィアでは、毎年は銀杏を結実しないのではないかと思われる。

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