ブルガリア研究室

アクセスカウンタ

zoom RSS 米国の罠は早く改正すべき

<<   作成日時 : 2007/12/19 16:57   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 前回小生は、EUという機構が、「仏が二度と独を自由勝手に振る舞わないように、首根っこを押さえるための(独封じ込めの)罠」として創設された、という国際政治における秘話を披露した。それに関連して、もう既に読者の皆様も薄々感ずいていると思うが、第二次大戦終了直後に、英米が「同じような罠を日本に対しても仕掛けていた」ことに、とっくにお気づきであると思う。今回はその点に関して考えてみよう。少しの理性と勇気が必要なのである。

1.日本封じ込めの罠
 米占領軍が、占領行政の第一番目に行ったことが、日本軍の徹底的な解体、日本軍需産業(企業)の徹底的解体、財閥の解体(細かい企業への分割)、などであった。何れも、日本が再び軍国として巨大な勢力を復活させないためであった。

 占領軍第二番目の施策は、日本国憲法を占領軍が起草して、新生日本国に押しつけることであった。占領軍起草の「日本国憲法」では、「天皇制」をなんとか維持させてやる(米国からの飴である)代わりに、日本国は軍隊を持たない、国際問題解決のために軍事力を行使しない(戦争放棄)、などの独立国、普通の国家として当然の権利を放棄する内容(米国からのムチ部分である)を含み、主権国家としての領土保全すら、自前では不可能なようにしてしまった。要するに、永久的に米国の属国となるしか、生き残れないような、主権をほぼ放棄してしまったような、半人前の国家と成るように運命づけるような憲法をあえて押しつけたのである。

2.軍事力封じの罠は、ソ連、中国にも、左派にも都合が良かった
 日本国民の多くは、第二次大戦における肉親の無駄死に(軍部の人命軽視作戦の下、死なずにすんだかもしれない多くの兵士の命が、南洋、インドシナなどにおける無謀な作戦で奪われたこと)に対する激怒もあり、占領軍による「平和憲法」という宣伝に容易に乗っかったし、当時の日本国政府は、吉田茂ですら、戦後の日本は「経済復興」に専念すべき、それ以外のより広い可能性は日本国にはあり得ない(防衛力、外交、政治力などは、二度と日本国には無用)と近視眼的に考えて、この占領軍政策に乗った。

 日本国憲法による戦争放棄、主権放棄的な規定は、更には、日本共産党、社会党などの左派にとっても、またこれら政党の背後にいたソ連共産党(またはKGB)、中国共産党にとっても好都合であった。何しろ日本国は軍隊を二度と整備できないし、紛争解決のために戦争もできない、故に、まともな主権国家ではなくなったからだ。
 戦後長らく、左派(共産党、社会党)が日本のマスコミ、学界を牛耳り、これらの影響で、日本の高級官僚達の多くですら、「平和憲法」擁護の左派理論に荷担してきたほどである。

 小生自身の経験では、今となってはお笑いだが、大学入学直後の一般教養としての「日本国憲法概論」の授業で、大学講師から「日本国憲法は、占領軍が起草したのでは決してない、日本国の政治家、学者らが起草した自主憲法である」というのが「正しい真実である」との怪しげな同人の学説を教えられた覚えがある。同講師(或いは助教授であったか?)の名前は忘れたが、わざわざ同人の「日本人起草学説」に基づく「憲法概論」の、値段のやたらに高い教科書を買わされ、しかも同講師が序文でこの論文を「母に捧げる」などと書いていた(噴飯ものだ)ことも、未だに少しは記憶している。

 まともに憲法起草の経緯を研究したなら、占領軍(GHQ)民政局が英語で起草し、日本側はまずこれを日本語に直訳して、更に天皇制とか、一部どうしても日本語にならない部分に関し、GHQ側と交渉して譲歩を勝ち取って、現行憲法となったことは、自明であったはずで(既に小生も、文藝春秋誌でそういう学説を読んでいた)、同人はそういう研究など一切せずに、共産党(背後にはKGB、中共がいた)などの指令に基づき、世論を誘導するために、怪しげな学説を書いたにすぎないのだ。

 ことほどさように、戦後の日本では、「正義はソ連、中国、共産党革命にある」ので、その目的のためになら、いかなる手段を用いても構わない、学問的真実などはどうでも良い、という風潮が強かったのだ。「南京大虐殺」、など、ありもしない「歴史」が次々でっち上げられたのも、日本のマスコミとか、一部の自民党政治家にすら、「容共、左派思想」が浸透していて、少なくとも容共自民党政治家らは、「中国、ソ連に融和的に振る舞うことで、いろいろと利益がある」との考え方で行動していた。容共自民党政治家の最たる者は、元参議院議長、元外相などを輩出している河野家である。

3.不合理、非論理、思考停止
 そもそも、米英両国が欲した日本骨抜き作戦が、朝鮮戦争などの冷戦の強まりの中で、逆にソ連、中国の方に利益をもたらしたことは皮肉と言うしかない。日本国内の世論が左傾化して、小生の学生時代など「反米、親露、親中」でないとインテリではない、といわれるほどだった。コカ・コーラは米国の手先だ、陰謀だ、などという笑い話(共産党系の学生運動家の、笑えない議論)もあったほど。

 「日本骨抜きの罠」を仕掛けて、日本の軍事力を殺いだので、米国にとっては朝鮮戦争、ベトナム戦争、などでは「日本軍(自衛隊)」を「同盟軍」として活用できなかったし、その後の湾岸戦争でも、最近のイラク戦争でも、まだまだ米国は「日本軍」を本格活用できないジレンマに泣いている。自分たちが非常識で、主権を奪うような憲法を押しつけたことを、いくら後悔しても、もはや遅すぎるという有様だ。日本人は、「伝統」(即ち、いったん決まったことは墨守すること)を重んじ、「自ら思考することを好まぬ」(既に新聞などに書かれた「論調」で間に合わせて、自分では思考しない)国民性故、いったん戦後に定着した「憲法」を改正することは、半世紀以上たった今でもどういう訳か不可能なのだ(この点は、米国にとっても未だに理解できない、不思議な日本人の性格であろう。小生にとっても、全く不可解でバカな国民に見える。)

 他方で、ソ連(ロシア)、中国、国内の左派政党などは、冷戦期を通じて、更には未だに今日も、この「米占領軍(GHQ)の失策」を奇貨として、日本国民の「継続的骨抜き」に懸命だ。韓国にある「日本占領時代博物館」とか、上海にある「南京大虐殺記念館」などは、こういう日本国民の「骨抜き」を継続するために作り出されたからくりである。そもそも、「南京大虐殺説」は、第二次大戦中に蒋介石の国民党が作り出した、戦時用の「宣伝活動」にすぎなかったということが既に証明されている。

4.せめてドイツ人並みに賢くなろう
ドイツは、ソ連・東欧の自滅現象という歴史の一瞬の「隙間」をばっちりと活用して、戦後問題にけりをつけたのに、日本は元来国民自身の自覚と決意だけでできる憲法改正にも、未だに消極的だ(安倍元総理は憲法改正を試みようとしたが、その失敗の経緯を見る限り、日本国民は未だに自覚が足りなさすぎる)。その理由は単純で、「なんだか、恐ろしい、また戦争に巻き込まれそう」という「感覚」のみである。要するに思考停止で、自分で難しいことは考えたくない、難しい論議には参加したくない、「戦後何とか上手くいったのだから、何も変える必要性はないだろう」という「伝統主義」であると思う。

 自民党にしても、中曽根元首相にしても、偉い方々は、「アメリカが仕掛けた罠としての憲法は、早々と変える必要がある」とはっきり本音を言えない(米国の悪口となるから)ので、国民に対する説得力も弱いことになる。

 何れにせよ、もはや「日本国憲法」が、米国が押しつけた「罠」だったことに誰も異論はないはずだ。そのことに気付きつつも、多くの国民は、未だに、「そうはいってもこの憲法の下でこれまで何ら困ったこともなかったし、特に改正の必要はない」という素人考えで、放置しようとしている。

 最近のインド洋給油問題、自衛隊の国際貢献の際における制約(集団的安保行動を取れない)など、日本は未だに一人前の自主判断に基づく理性的な行動が不可能だ。このままでは、「アメリカ製憲法の呪縛」故に、いつか国家が自滅することだろう。そうならない前に、さっさと憲法ぐらいは改正するという最低限の知性を持たないようでは、日本国民は自滅してもしょうがないほど愚かであると言うことであろう。ドイツ人も、あるドイツ専門家に言わせると、大部分が本当に無知、蒙昧の、頑固な田舎者であるという。それでも彼らは、自国の利益を守るという一点では、決して躊躇しない決断力を示してきた。日本人も、下手な「国際貢献」論議をやめて、「自国の利益」一点に思考を集中して、何が理性であるかを見極めて、早々と軽やかに決断すべきだ。 

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
米国の罠は早く改正すべき ブルガリア研究室/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる