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zoom RSS ブルガリアは世界一不幸な国??

<<   作成日時 : 2012/04/19 14:08   >>

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  4月13日付で、米Gallup社が発表した世論調査数字( http://www.gallup.com/poll/153869/one-suffering-worldwide.aspx)が、18日付のNovinite.com紙にも転載されて( http://www.novinite.com/view_news.php?id=138596)いて、その数字にぶったまげました!
  なにしろ、生活苦難度(suffering)指数で、ブルガリアが世界一悪い数字=45%を記録した(しかも、2010年度から2年連続で最悪)というのですから、いくら何でもそんな数字が、どうして出てくるのか、不思議でなりません。
  以下に、上記二つのwebsiteを読み比べつつ、記事としてみました。

1.生活苦が一番甚だしい国はブルガリア!
  Gallup社の2011年度生活苦難度調査(15歳以上の各国市民1000人に対し、対面調査、或いは電話での任意調査に基づく)によると、ブルガリアは地球上で最も苦難に喘ぐ国だ。これは地球上の各国について、繁栄しているか、困難に喘いでいるかという、二つの側面からランク付けした調査による。
ブル市民の45%が、苦労している、辛抱している、と感じており、これは調査した146カ国の中で最悪の数字だ(2010年度も同じく、ブルが最悪値だった)。

2.その他の苦難度指数が高い国々
  ブルの次はイエメンで、同国では38%が苦労していると回答した。第3位はアルメニアで、35%が苦労していると回答。この他に、苦難の度合いで高い位置に突出していたのは、イラン、アフガニスタン、エル・サルバドルで、これら諸国も、苦難度リストで最悪にランク付けされている。
   (注:正確には、4位以下は次のように表記されている:エルサルバドル=33%、ネパール=31%、アフガニスタン=30%、セルビア=29%、ルーマニア=28%、マラウイ=28%、ハンガリー=28%、グルジア=28%、タンザニア=27%、トーゴー=26%、カンボディア=26%、イラン=26%、ブルンディ=25%、マケドニア=25%、ギリシャ=25%。)

3.バルカン諸国間の比較
  同じバルカン半島諸国・旧共産圏国家として、セルビア、ルーマニア、マケドニアが困難度指数30%弱で、ブルとの差が15ポイント以上あるというのは、小生にはどうも納得がいかない。経済危機で断末魔の苦しみを味わっているはずのギリシャですら、たった25%で、45%のブルとの格差が酷い。どう考えてみても、ブル人は、極端な悲観主義論者に見えてしまう。

  なお、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ24%、クロアチア20%と上記のセルビア29%、、ルーマニア28%、マケドニア25%と比較しても、大きな差異はなく、納得だが、バルカン半島最貧国のはずのアルバニアが、何と日本と同じ10%だというから、これにも魂消る、としか言えない。

4.幸福な国々
  他方で、苦難度スケール相当者(数値で4以下を指摘)がたったの1%、或いはそれ以下だったのは、ア首連(UAE)、蘭、ルクセンブルク、加、タイ、ブラジルで、特にブラジルは、苦難度が一番低い国と格付けされた。

    (注:苦難度が最も低い諸国、すなわち幸福な国の順位は、次の通り:ブラジル=1%以下、次の5カ国が1%:上からタイ、カナダ、ルクセンブルク、蘭、UAE(ア首連)、7位のデンマーク以下次の8カ国は2%:豪州、サウジアラビア、オマーン、NZ、トルクメニスタン、スウェーデン、ザンビア、15位のソマリランド地域以下次の10カ国が3%:イスラエル、オーストリア(墺)、フィンランド、クウェート、パナマ、米国、コンゴー(キンシャサ)、カタール、モンゴル

   犯罪大国で、大都市での交通渋滞も世界一といわれるブラジルが、世界一幸福な国と市民が自己評価している、というのは不思議であるが、ディルマ・ルーセフというブル系の女性が大統領として国政を率い、世論の高い支持も得ているし、新興国として経済も好調だから、国民の満足度が高いのであろう。

   紛争国で、中央政府もまともに形成できないアフリカの角のソマリランド地域とか、イスラエル、モンゴルのような国が、米国、カタールなどの金満国、治安の良い国と肩を並べていると言うから、市民感覚とは不思議なものだ。)

5.評価手法
  Gallup調査は、繁栄している〜苦闘している・苦労しているとの評価について、10---0の段階で、現在の生活、及び今後の生活に関して、人々に回答を促している。このGallup方式では、現状に関し、7以上の高い得点、及び今後5年後の生活に関する予測でも7以上であれば、「繁栄している(幸福である)」と格付けし、現状、或いは5年後の将来の生活予測で、4以下の低い数字なら、彼らは苦難の中にある、と格付けする。

   世界全体では、約1/4の成人(24%)が、「繁栄している(幸福だ)」と言い、13%が「苦労している(苦難の中で辛抱している)」と主張している。

6.大陸別の平均数値
 大陸別では、幸福な上位がまず米州で困難な人々はたったの6%、次いで2位がアジアで11%、3位がアフリカで13%、4位=最下位が欧州で14%。なお、大洋州は、ランク付けされていない。
   この数字も、やはりかなり不思議で、いくら不況の波が暗い影を落としているとはいえ、生活水準が上位の欧州が最下位というのも異様な感じがする。

7.アジア諸国の比較
   因みに、上記で数字のないアジア諸国を見てみると、インド24%、パキスタン21%、フィリピン17%、中国は12%、日本は10%、バングラデシュ(BD)10%、インドネシア9%、韓国7%、台湾5%、となっている。

   日本とバングラデシュが同列の10%というのは、本当に不思議な数字だが、市民がそう感じているのだから仕方がないであろう。

   しかし、海外への出稼ぎ労働者が多く、生活不満が高そうなフィリピンよりも、インド、パキスタンの方がより不幸なようで、印パキ両国というのは、ある意味何時までも幸福になれない不幸な国家なのかも。
   中国が日本より少し悪い12%と、意外に幸福らしいのも、小生としては意外な数字だ。

★追記:
 その後、更に小生にとっての興味で調べてみると、この調査では次のような点も指摘できるであろう。
(1)西欧諸国
   西欧で、小生の興味の対象であるアイルランド、英国についても調べてみたら、共に4%だという。日本では10%の人々が生活苦(suffering)を訴えているというのに、この両国、および仏では、市民の4%しか、「生活苦」を唱えていない、要するに「幸福」と言うことらしい。我が二女が英国人と結婚して永住しているのは、「正解」なのかも。
   他方で、同じ西欧でも、独は5%と英、仏、愛(アイルランド)に比べて、1ポイント市民感覚が悪化するようだ。
   他の西欧では、経済危機がギリシャに次いで深刻なポルトガルが22%と突出し、他方隣国のスペインでは7%、伊でも6%と、このスペイン、伊の両国市民は、ポルトガル人に比べて神経がタフなようだ。
   北欧のフィンランドは3%、スウェーデン、デンマークは2%と、納得の「幸福度」である。

(2)旧ソ連・東欧
   最悪の「生活苦」を感じているのがウクライナで、市民の23%が困っている。次いで、ロシアは19%、ポーランド、エストニアが17%だ。そして、独裁国のベラルーシが16%と隣国のロシア、ポーランドよりも「幸福らしい」のが、不思議だ。ベラルーシ隣国のリトアニアも16%で、同じ数字、つまり独裁国と民主主義国とで、差異が無いと言うことでもある。
   ベラルーシの市民は、ルカシェンコ政権という、欧州でも奇人扱いの独裁者の下でも、石油、天然ガス資源で経済的に潤っているロシア市民よりも3ポイントも満足度が高い、ということでもある!!

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。

 私もこの世論調査数字には大いに疑問を感じさせられました。室長さんがブルガリアは世界一不幸な国という調査結果にぶったまげたのは当然です。インドがアジア諸国で最も不幸な国という結果には、「インド人もびっくり」しているかもしれません。パキスタンよりインドが“不幸”というのは不思議です。

 Gallup社によれば、「15歳以上の各国市民1000人に対し、対面調査、或いは電話での任意調査」となっていますが、その選び方も不明だし、日本の世論調査にちかいのではないでしょうか?日本の新聞に載る世論調査も、あまり信用できないと最近は感じています。

 ただ、複雑なカースト制のあるインドではカーストや民族毎に違いがありすぎるし、高カースト=幸福とは限りません。中東よりも「名誉の殺人」がまかり通っているパキスタンが、インドよりも幸福とは意外な数字です。ちなみに印パ両国とも海外への出稼ぎ労働者はいます。
mugi
2012/04/21 21:16
こんにちは、
 ある意味、かなり荒っぽい調査手法という風にも思えますが、毎年同じ基準で世論調査していくと、少なくとも特定の国に関しては、経年変化が見えてくるでしょうし、悪化、改善の理由も、経済状況、政権の人気度、などから推理も可能と思う。
 他方、隣国間の比較も、意味があるかも。インドとパキスタンの差は3ポイント程度ですが、共に20%を超える、と言うところが肝心と思う。だから、むしろ余り大きな差はない、と考えた方がよいでしょう。
 ところが、日本、韓国、台湾の3国の間の相違は、いずれも10%以下と、結構幸福だ、と言う風に見れば納得がいく。数ポイントの差は、むしろ無視すべきかも(国民性で、おおざっぱな韓国、台湾の人々は、タフな性格で、自らを幸福と普段から感じていると思われる)。
 なお、同じ先進国でも、米州大陸の米、加などは「幸福」と感じ、欧州大陸の人々は、衰退を強く意識するから、西欧でも若干数値が悪くなる、ということかも。
 また、北欧が「幸福」で、旧ソ連のベラルーシもロシアとか、ポーランドより幸福と感じているとすると、人々にはやはり「国家」により守られたい、という社会福祉への信奉、依存的な心情があるのかも。
室長
2012/04/22 09:57

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