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zoom RSS 女性大使が増えている!

<<   作成日時 : 2012/06/02 23:46   >>

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さて、ブルガリアでは、5月22日(火)午前3時に、Pernik県西部(ペールニック県は首都ソフィア市の西隣の県)で、リヒター震度でマグニチュード6弱の地震(ブルでは、過去154年で最大規模という。もっとも被害は幸い少なかった)があり、その後も余震が2週間ほど続いて、人々を驚かせた。
  他方で、建物などへの被害は意外に少なく、逆に、安普請としてこれまで評判が悪かった、社会主義時代に建設された団地住宅の工法(既成の巨大パネルをクレーンで吊り上げ、組み立てていく、安価なパネル工法)が、見てくれの悪さと断熱性の悪さ、と言う欠点はあるとしても、耐震性という側面からは、これからも安心して暮らせるという技術者らの高評価を得た。未だに国民の過半数以上が、パネル工法の醜い外観の団地に住んでいるので、今回の地震に耐え得たことは、ある意味、社会主義時代の技術に対する再評価を産む、と言う皮肉な側面がある。

  というように、最近のブルからのニュースは、面白みが少ないが(ボリーソフ首相が自ら参加しているアマチュア・サッカークラブが、ブルのアマチュア・サッカー大会で優勝した、と言う、マッチョ首相に相応しいニュースもありますが)、外交面では、若干小生が驚くニュースがあったので、下記に簡単にご紹介する。
  下記1.は、未だに人事交代の裏が必ずしも見えてこない、駐ブル米大使の交替に関する記事、下記2.は、ブル外務省が最近3名の新大使人事を行ったところ、新大使の3名共に、女性大使であったこと、です。


1.米大使人事に関する報道
5月25日(金)付Novinite.com紙は、既に噂が出ていた通りに、Warlick駐ブル米大使(James B. Warlick,Jr)を交替させ、Marcie Ries氏(女性、キャリア外交官。イラク、コソボに在勤経験があり、04--07年には駐アルバニア大使であった。現在は国務省で軍縮を担当)を後任とする旨米大統領府(White House)のサイトで公表されたと報じた。

 通常、米大使の任期は3年が普通で、更に本人の希望によっては半年の延長も有り得るとされるので、要するに、Warlick大使の場合、2010年1月21日の着任であるから、少なくとも半年は任期が短い、とも言える。

 なお、6月1日(金)付同紙では、このJames Warlick大使の妻で、現職の駐セルビア大使であるMary Burce Warlickも、近く交替となり、後任大使には、現在在セルビア米大使館内で、在ベオグラード総領事の任にあるPeter Maragliano氏が昇格する旨、現地紙が報じている、と言う。Mary大使も2010年1月のベオグラード着任であるから、要するに、米国務省としては、夫婦で隣国勤務*という、特別扱いの外交官夫妻の人事をしたらしい。ところがこのほど、何らかの人事上の都合で、半年任期を縮めざるを得ない事情があったのかも知れない。

 そもそも、ソフィア在勤の歴代米大使の中でも、これまでの諸大使に比べ、Warlick大使は、極めて活発なパーフォーマンスを好む「スーパースター大使」として有名で、bTVなどのテレビ番組への出演もこなし、更にはきわどい発言をしたり(ブル・ジャーナリズムが、怪しげな資本家、政治家らに裏から牛耳られている、など)、物議を醸す言動も多かった。 最近も、Plovdiv市空軍基地での米空軍とブル空軍の合同訓練に際して、F-16戦闘機に同乗するとか、ゲイ・プライド行進に参加してみせるなど、任期末を意識してか、更に意欲的なパーフォーマンスが見られた。

 そのため、ある意味ボリーソフ政権にとっては厄介者という側面もあり、先般のこのNovinite.com英字電子新聞でも、大使が何らかのミスをして、早期に本国召還となる、との「噂」を記事としたほど。
 今回、正式に人事が発表され(この故に、恐らく夫人であるMary Warlick大使の交替も近いらしいというセルビア紙報道も信憑性は高い)たので、Warlick大使は、5月31日に、「自分の人事は、国務省の通常の手続きによるもので、異例な交替措置ではない」と記者らに説明した由。

(小生コメント:*小生が聞いたところでは、日本の外務省でも、キャリア外交官同士の結婚の場合、在外勤務地の調整は極めて難しく、例えば夫はドイツの首都にある大使館勤務、妻はドイツ国内の総領事館勤務、などとして、車で週末などに地理的に真ん中の町で2泊して、毎週なんとか共に暮らす時間を持てるように配慮する、と言うような、無理矢理の人事もあったという。
  米国国務省の場合は、日本の場合よりも、国務省の定員も多く、それなりに共稼ぎ夫婦の外交官に、このように隣国同士の大使に任命する(当然、車でソフィア、またはベオグラードと、相互訪問したりして、毎週のように顔を合わせることは可能)、と言う離れ業も可能だった模様。とはいえ、異動、転勤なども同時期に合わせる必要が生じるから、人事当局にとっては、夫婦外交官というのは、実は厄介者だ。今回の異動時期が、3--3.5年という普通の在勤期間より少し短いとはいえ、せいぜい半年で、次の任地との関係かも知れない。なお、Warlick夫妻の経歴、写真などは次のサイトを参照:James=http://bulgaria.usembassy.gov/ambassador_james_warlick.html
Mary=http://serbia.usembassy.gov/ambassador.html

2.ブル新大使に関する報道
 なお、最近のNovinite.com紙報道では、3つの新ブル大使の人事報道もあったが、その3件ともが、ブル人女性大使の任命であったので、驚いた。ブルの場合、丁度最近は、自由化後になってからキャリア外交官としての道を歩み始めた女性外交官達が、大使に任命されるような年齢に達した、と言うことでもあろうし、また、国内の高官人事でも、次官、その他の高官ポストの多くを女性が占め始めた時期でもあるから、ある意味意外性はないのだが、日本と比べると、やはり大きな違いかも知れない。

(1)駐ギリシャ大使人事(5月29日付:http://www.novinite.com/view_news.php?id=139789
ブルガリアの駐ギリシャ大使は、DS(旧秘密警察)協力者であったことが判明して、早期召還対象となった。
 この故に、今回新大使が任命され、Emiliya Kralevaが新大使として、Karolos Papouliasギリシャ大統領に信任状を捧呈した。彼女は、キャリア外交官で、既に在アテネ大使館在勤経験が2回もある。
  (注:下記2名の外交官に関しては、出生年と、得意な外国語能力が明記されているが、Kralevaに関しては、そのような記述がない。とはいえ、過去2回もギリシャ勤務経験があるから、ギリシャ語能力は当然あると思われ、その他には、露語は当然として、他に少なくとも英語などが扱えるはず。)

(2)駐ハンガリー大使人事(6月1日付:http://www.novinite.com/view_news.php?id=139876
 ブルの新大使Biserka Berishevaが、Janos Aderハンガリー大統領に信任状を捧呈した。
彼女は、1953年Pleven市(ブル中北部、ドナウ川沿いのPleven県の県庁所在都市)生まれ。ソフィア市「経済大学(UNSS)」卒で、1994年以来キャリア外交官。既に駐アイルランド大使職を経験し、英、露、独、仏語を話せる。

(3)駐スロバキア大使人事(6月1日付:http://www.novinite.com/view_news.php?id=139878
Margarita Ganeva新大使が、Ivan Gasparovicスロバキア大統領に信任状を捧呈した。
Ganevaは、1959年ソフィア市生まれ。プラハ経済大学卒。1992年以来キャリア外交官。これまで、在チェコ、在スロバキア大使館員を経験。2011年7月以来、在スロバキア大使館臨時代理大使であった。
 彼女は、スロバキア語、チェコ語、露語、英語の4カ国語を話せる。

(注:これらのブル人の場合、小学生〜高校時代はまだ社会主義時代で、露語が必須科目だったから、露語能力は当然だ。他方で、自由化後にはインターネットを使うので、英語がほぼ全ての若者により、学ばれたから、英語能力も当然の時代と言える。ただし、Berishevaの場合、独語、仏語の能力もあるから、周囲にインテリの家族がいた可能性が高いようだ。既に駐アイルランド大使職を経験しているが、年齢的には59歳である。他方、Ganevaの場合は、まだ53歳の若さで駐スロバキア大使となっており、Bより出世が早いように見える。女性大使の3名とも、任地の国の専門家で現地語ができるとか、英語堪能で国際会議をこなせる(駐ハンガリー大使)など、それぞれがテクノクラート的要素が強いようだ。しかも、写真では、余り美人らしい顔は、今回の場合居ないようだ。Kralevaだけが、背が高く、すらっとした体型に見える。)

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