ロシアを捨てたスパイの話

 ちょっと今のところ書くべき自らの記事が用意できていないので、下記の他のブログ記事で気に入ったものをご紹介して、お茶を濁しておきます:

 最近読んだtna6310147さんの「祖国を棄てたスパイ」(http://tna6310147.iza.ne.jp/blog/trackback/1486719)というブログ記事は、元KGBスパイで、ロシアのエリートだった人物が、どうして祖国を棄てたか、という著書に基づくらしいが、なかなか読み応えがあるので我がブログの読者の皆様にも、推奨したい。是非ご一読下さい。

 ソ連からロシアへと国名が変更となり、領土も縮小したが、何れにせよ帝政ロシア→ソ連→ロシアと連綿として続く、非民主主義的で、秘密警察(諜報機関)が国家の根幹をなしているロシアという、罪深き国家の本質を、改めて教えてくれる。

 小生も、最近のロシアに関しては、プーチン政権が、当初匂わせてくれていた開明君主的側面が、徐々に後退して、結局は、旧KGBが共産党に取って代わって独裁的主権者となっただけで、ほとんど芳しい進歩の道筋が見えない、むしろいやーな感じが復活しつつあるという印象だ。

 なお、同時にこのtnaさんの記事は、「欠点も多いけど、アメリカという国は、根幹部分で人間のため、個人の幸福と安全のためにある、すばらしい国家だ」と言うことを、再度確認してもいる。
 我々は戦後の日本で、自由な言論とか、市民に優しい警察官とかに慣れてしまっていて、秘密警察の目を恐れながら、特にジャーナリストなら、秘密警察によって暗殺される危険性を日々覚悟しながら生活する、というような感覚とは縁遠すぎて、民主的な日本国の国情を特にありがたいと意識していないが、ロシアのような国の現状を反面教師としてみれば、我が国のありがたさがよく分かる。

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この記事へのコメント

mugi
2010年03月11日 22:39
「寒い国から帰って来たスパイ」という小説がありましたが、寒い国から亡命したスパイもいたのですね。亡命者セルゲイが愛国者だったというのが何とも。ソ連某崩壊後のロシアの無秩序がなければ、彼は止まっていたのかも。彼のようなエリートでも別荘がヤクザ者に奪われたとは、すごい社会です。まだ日本の警察はマシですが、何時までも今の水準にあるとは思えないし、今も汚職と無縁ではない。

 冷戦時代に共産圏から亡命者は続出しても、西側から東に亡命したのはスパイ程度だった。キム・フィルビーはあまりにも有名ですが、彼とその仲間達の所謂「ケンブリッジ五人組」の末路は惨めだったそうです。
2010年03月11日 23:59
mugiさん、
 コメントありがとうございます。
 セルゲイがなぜ絶望して、亡命したかというと、「混乱期の無秩序を超えて、プーチン政権下で安定した、新生ロシアが、社会主義体制という経済理論面での「完全国営主義」による経済的停滞からは離脱できたものの、経済部門はオリガーキーという新種の独占資本家らが大企業を制し、国家そのものは、プーチンと同人が登用した旧KGB系の人間達が支配する、専制主義国家に逆戻りしたこと、市民的自由とか、民主主義の公正さは、将来的にも期待できないこと、などから、ロシアの現状と将来に希望を見いだせないこと、そういう祖国に奉仕しても、ロシア国民をより幸福な社会に導く道筋が見えないこと、などに絶望したからでしょう。
 もちろん、自分の子供達にも、安全で幸福な未来を保証できない国家などに、これ以上華族を縛るべきではない、という個人的判断も大きかった。
 もっとも、多くの国民(非インテリ層)は、それなりに経済的に豊かになったし、市民的自由も大きくなった現状に、それなりに満足している。すなわち、今日の中国国民と、ほぼ同じ程度に満足している、といえるかも知れません。それ以上の、真実の自由と民主主義は、一般市民には夢物語で、当面必要とも思っていないのかも知れません。

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