ブルガリアのジプシー人口

  4月9日付Novinite.com紙記事( http://www.novinite.com/view_news.php?id=138368)は、ブルのジプシーを、社会の中に統合化していくこと、特に教育を施し、正規の労働力として、頼りになる存在へと高める努力をしている、との趣旨のようだが、特にジプシー人口としての最近の統計数字が興味深いので、ご参考までに下記に要旨を紹介する。
  更に興味深いのは、ブル人側が少子化、高齢化が著しい中、ロマ系は多産を維持しているので、近い将来ブルの労働力構成では、ロマ系比率が2割を超える、ということ。
  隣国のマケドニアでは、人口比率で既に約1/4をアルバニア系が占め、この故に最近もエスニック間紛争が緊張度を増しているとの報道もあるので、要注意であろう。

1.GERB党による、ロマ問題対策円卓会議の開催:ロマ人人口は32.5万人で、ブル人口の5%弱
  ツヴェターノフ副首相兼内相は、エスニック間融和・統合全国会議議長でもある。今回ツは、ロマ問題対策全国円卓会議で、次のように述べた:ロマ人口は最近の国勢調査では、32.5万人強(325,343人)で、全人口の5%ほど。
   (小生注:最近のブル人口は、約735万人のはずで、この数字で計算すれば、4.4%しかないはずだが??逆に、このジプシー人口(32万人強)がブル人口の5%ということで、逆算すると、ブルの国内人口は、たったの650万人となる。外国への出稼ぎとか留学者も多いから、実際に国内にいる人口としては、650万人ほどが正しいのかも知れない。)

2.しかし、出生率が高いロマは、若年世代では20%ほどという高い比率
  しかし、9歳以下の場合は、ロマが21%を占めているし、10--29歳の年齢層でも18%を占めている。ツは最近、ロマは2020年までに、ブルの労働人口の23%を占めるようになるだろう、と述べた由。

3.GERB党は、ロマのブル社会への統合を真剣に考えていると強調
  4月8日の「国際ロマの日」にちなみ、ツ内相はロマのブル社会への統合化施策として、ロマ児童への教育を重視し、労働市場への準備としてこの円卓会議は招集された。
  その席で、ツ内相は、再度「ブル共和国のロマ統合化に関する2012--20年の国家戦略」(既に国会で可決された案)を提示し、EU加盟国としての義務から言っても、ロマに対する責任は増大していると指摘した。 政権党としてGERB党は、ロマ児童の教育と労働市場への準備に力を入れている旨強調。

  また、過去20年ほど(すなわち自由化後)、ブルの政治家達は、選挙時にはロマ居住区を往訪し、空約束をしてきたが、選挙後はロマ問題を放置し、この結果、ロマ・ゲットーにおける勤労精神の欠如とか、驚くほどの学校からのドロップアウト比率とかも、放置し続けてきた、と批判。
  他方で、ツ内相は次のように言明した:社会政策・労働省は、今年6月1日から、高失業率及びロマ人口比率の高い地域における雇用への補助金政策を開始する。この政策では、ロマ系青年で29歳以下の人々をターゲットとして、少なくとも1000人分の新規雇用を提供するだろう。

4.ジプシー人口比率が13%に上るMontana県
  ちなみに今回の円卓会議は、ブル北西部のモンタナ県で開催された。モンタナ県は、ブルの28県中最高のジプシー人口比率を有している=約13%!
 他にジプシー人口比率が高い県としては、Sliven県、Dobrich県、Yambol県がある。
(注:Montana県はブル北西部、Dobrich県は北東部、Sliven県は東中部、Yambol県はSliven県に隣接する南東部となる。元来小生の頭の中では、ジプシー人口が一番多いのは、Sliven県で、次いでは北西部のVidin県という理解であったが、実は、Vidin県に隣接するMontana県の方がジプシー人口が多い、ということで、少し驚いた。なお、Sliven市とYambol市は、直線距離で20kmほどしか離れていないので、ほぼ同じ地域と見れば、この両市が、一番ジプシーの集住地域である、との認識自体は、それほど間違いとは言えないだろう。)

 この円卓会議は、実は2回目の開催で、GERB国会議員、ロマ系NGO指導者達、社会福祉サービス官吏達、などが出席した。開会式には、今年Eurovision歌謡祭のブル人代表と決まった、ロマ人ポップフォーク歌手のSofi Marinovaがロマの歌を歌った。
(注:最近Sofi Marinovaは、欧州議会でも歌を披露したし、ブルの国会でも歌を披露したりと、GERB党による「ロマ対策ぶり」を宣伝する道具として、しょっちゅう利用されているようだ。)

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この記事へのコメント

Alexander Magnus
2012年04月15日 13:23
こんにちは!
ブルガリアのジプシー、アメリカのヒスパニック、ヨーロッパの中東系と、いわゆるイタイ人々は概して子沢山。税金に集り、キチンと子育て出来ないのに。日本でもそうですね、デキ婚の若い夫婦は見ていてハラハラします。こんな人々ばかり、まさに貧乏子沢山です。子供の躾が悪いと、幼い頃から非行化して将来、貧困から犯罪者になるのですよ。この負の連鎖を食い止めないといけないですね。

興味深い動画を発見しました。寄生して生きることに恥もなく勤勉の美徳を持たない異文化からの移民者は、いったん認めると、­その国の納税者がやる気を失うのは、どこでも同じ。ゆっくりと国全体に毒が廻って、真面目に働くことに意味がなくな­ると、国は滅ぶのです。
http://www.youtube.com/watch?v=Eif6CPX88dY
http://www.newsweekjapan.jp/joyce/2011/08/post-47.php


リリィ
2012年04月15日 17:03
日本でもロマニを支援してる団体があり ダウジングや競馬の予想をして売り上げをジプシーに支援してるそうです。
この団体とは、私が使ってるクリスマス島の塩をホームページで紹介してもらったら 10万円の寄付を下さいと言ってきたので 一度会ってから寄付するといったところ もうお付き合いしないと言ってきました。
その後 家族の仕事場に内容証明を出して在籍してるか 確認するとかメールできたので どうぞおだし下さい 内容証明を出すくらいなら いつでもどこでも確認を出来るような仕事ですから確認に行ってくださいと メールしました。
最近 ジプシーの支援をやってるそうです。
よかったら ご協力くださいませ。
2012年04月16日 09:08
Magnusさん、リリィさん、
 ジプシー問題に関しては、社会の寄生虫だとか、或いは、きちんと教育を施してやれば、よくなるはずだとか、色々の立場での見解があるでしょう。小生は、社会的施策にどれだけ期待できるかとか、必ずしも予測は出来ません。
 今回の記事で、特に興味深かったことは、何れにせよブルガリアでは、出生率が高いロマと、トルコ系という二つの巨大少数民族グループが存在しており、既に近い将来において、この二つのグループが生産人口比で半分を占めるだろうと言うこと。
 上記では、ロマ系は、国勢調査で5%弱、しかし、若年層では20%超という人口比だそうですが、ロマ以上に多いはずのトルコ系には、言及されていません。トルコ系の場合、学校からのドロップアウトとかの問題はほとんど無いだろうし、現状での生活水準も、決してブル人に大きくは劣らないと思うけど、キリスト教の国家としてのブルガリアと言う伝統をムスリム系社会の拡大によって、突き崩しかねない(或いは、オスマン時代に戻すような動き、とも言える)という意味では、やはり深刻な問題かも知れません。
 とはいえ、単に少子化・高齢化していくのではなく、トルコ系とロマ系の人口比率が増大し、ブルガリアという国家の本質が、徐々に変化していきそう・・・と言うところが、怖いところかも。とはいえ、社会的雰囲気が、再びオスマン時代に近いものへと変わるだけで、バルカン半島の国家としては、さほど違和感がないのかも知れません。
 日本人の目からすれば、普通の欧州ではなく、中東的雰囲気もより増えて、よりエキゾチックとなるかも。
リリィ
2012年04月16日 18:51
ロマニとダウ○ングで競馬予想と検索すれば ○○財団と出てきます。
今日 近所のインドのスパイスを販売してる会社の3代目と話して ある財団で塩を紹介してあげると言われ 私から塩を送ったりしたらホームページで紹介したから10万円の寄付を言ってきてお会いしたいと言ったら断られ 今度は、ジプシーへの支援を言ってると言ったら詐欺では、ないですかと言われました。
室長さんのコメントを見たら 怒りだしますけど私は、真実を言ってるし前の時は、警察署の生活安全課に行き相談しました。
ジプシーは、教育さえすればよくなるとかの声も聞きますけど フランスで東欧系のジプシーが多いし 子供でさえ電車の中で小銭をもらいにきます。
日本では、考えられない光景でした。
mugi
2012年04月16日 22:23
こんばんは。

『中東世界―国際関係と民族問題』(岡崎正孝 (編集)世界思想社)という本を昔見たことがあり、ブルガリアの少数民族としてトルコ系の問題が取り上げられていました。やはり出生率が高いトルコ系は、多数派ブル人にとって内心脅威を感じているらしく、将来は少子化に悩むブル人を上回るのではないか…と危惧していたことが書かれていました。

 トルコ人イラネ、と圧力をかけてトルコに追放しようとしてもうまくいかず、トルコ系も「本国」に移住しても適応するのが難しいそうです。結局は生活水準の高いブルに舞い戻ってくるとか。
 この本は1992年出版であり、20年後の現代はますます数で接近してきているのやら。
2012年04月17日 09:02
リリィさんへ、こんにちは、
 正直言ってあなたの文章は、論理的ではないというか、何を仰有りたいのが、よく分かりません。小生の文章を見て、怒り出すのは、あなたなのか、誰か他の人なのかも、よく分からない。
 と、言うことで、コメントは出来ません。小生としては、ジプシーもブル社会の一員として、或いは、将来のブルにとっては重要な構成員の一部として、上手に教育を施し、社会の中で統合化を成功させて欲しい、と願っています。
 当分は、そう簡単なこととは思えないけど、ジプシー達の生活水準も、徐々に向上していると見ています。もっとも、日本人が怪しげな団体に寄付とかする必要性もありませんが。
2012年04月17日 09:23
mugiさん、こんにちは、
 トルコ系に関しても、wikiにそれなりの情報があるのですが、最近の国勢調査結果にかんするNSI(国家統計局)のpopulation項目では、Nationality、あるいはEthnic identityに関する項目がなく、直近のトルコ系に関する人数とか、人口比率が分かりません。
 全体的には、絶対数で80万人ほどで、735万人のブル人口に占める比率は11%弱だとは思うけど、やはりはっきりは分からない、と言うのが正しいでしょう。
 上記の5%弱という、ジプシー人口も、実は怪しいとも思っています。トルコ系が普通9--10%と言われてきたし、このトルコ系の一部にも、トルコ系を自称するトルコ語を話すジプシーが混じっている可能性もある。もちろん、ブル人を自称するクリスチャン系のジプシーもいるようで、本当のジプシー人口は、5%よりは大きいと見るべきではないか、と思う。
 もっとも、ジプシーでも有能な人はいるし、結局小生は、伝統とか、生まれた後の後天的な環境に多くの人が左右される、と思うので、ジプシー達にもよい教育を施していけば、才能豊かな人材も、もっと出てくると思う。

 なお、トルコ系の人が、89年の共産党政権による「追放措置」後、その一部は何とキプロス島北部のトルコ系地区に移住させられた、と言うことをどこかで読んだ覚えがある。大部分の、強制追放トルコ人は、トルコ国内の遠い親戚を頼って、各地に移住したけど、中にはうまくトルコ社会に同化できず、1990年以降に、再度ブル市民として国籍を回復して、もとの村に帰ってきた、とも言われます。なにしろ、独立後ブルに残ったトルコ系は、オスマン時代のトルコ社会の主流だった都市住民ではなく、村落に住む農民系が多いので、農地を与えられない限り、トルコ国内にうまく適合しにくい、と言うことがあったと思う。
リリィ
2012年04月18日 08:49
私は、室長さんお文章には、怒ってません。
私は、他人になりすましとかで メールは、しません。
ジプシーがダウジング(私から見ると水晶振り子)で占いをやり収入源としてるとか いまだに貧しい暮らしで 学校に行けない人や仕事に就けない人もいるので水晶振り子を販売して ロマニに 財団のヨーロッパの事務所を通して 売り上げを上げてるとある財団から聞きました。
私は、ブルガリアについては、知識がなく 九州で自称ブルガリア人と名乗る男性がいて 田舎なので話題には、なるしで共産国で誰でも行けないのにどうして来てるのかと言う人もいましたけど 怪しい外人だったので コメントをしましたけど これからは、室長さんのブログには、コメントしません。


2012年04月18日 09:58
リリィさんへ、
 すみません、小生には、あなたの一部のコメントが意味不明、と言う困惑を少しお伝えしたかっただけで、コメント禁止とか、そういうつもりはありません。
 たいして人気のないこのブログですし、コメントをくれる人は少ないので、コメントは大歓迎ですが、もう少し分かり易く書いていただけると、ありがたい、と言うことです。
 なお、ジプシーの占い、というのは、どの程度ブルで行われているのか、余り聞かないことです。むしろ、ジプシーは、昔は生薬を使った医療が有名だと思う(ブルでは)。いまも、生薬を山の中で探し、生薬卸売り業者に売る(西欧に輸出される)というのが、ジプシーの一部の生業として盛んです。
mugi
2012年04月19日 21:43
横レス、失礼致します。

 リリィさんは拙ブログにも何度かコメントしてきましたが、「引きこもりやニートがパートで仕事してる会社に沢山いた」そうです。社会人体験はあるはずなのに毎度ながら悪文だし、主旨不明なことを書いている。たとえ知的職業に就かず、学歴が低かったにせよ、文章力は酷く、実に読み辛い。
 読点「、」があまり使われておらず、空白で代用している。これはあまり教養のない人か、日本語の下手な外国人がよくやる書き方です。

 女ながら彼女は中々軍事面に関心があり、他国の海軍の船内を見学したり、横須賀の海軍基地に米空母が寄港した時も見学したとか。フランスの軍事博物館を見学したこともあるそうで、こう書いていました。
「私も 行って 日本の太平洋戦争の開戦の新聞や 日本の刀や鎧かぶとや明治時代の軍服や日本でみることの出来ない物が多く 博物館の前には、長州藩の大砲があり大砲には、NECや三菱のマークがあり その当時の日本の技術の高さが世界でも高かったようです…」
http://blog.goo.ne.jp/mugi411/e/f2cfee7ef9998c482f606e5de521a145#comment-list

 長州藩の大砲にNECや三菱のマークがあったとは、出来の悪い冗談です。さらに彼女は中○恭子、川○順子氏は何人もの男と不倫している、子供を置いて飲み歩いている等と非難、「小○百合子も体を売り有名になった」とまで他のブログで書いていたとか。低俗ゴシップ紙レベルで浅ましいですね。
http://blog.goo.ne.jp/mugi411/e/16c281c314fd03c5ab28b95dc4bac523#comment-list

 他にも惨い書込みがあったし、怪しい人物と私は感じました。研究者に聞いたと称し、お粗末なボロを出していました。
2012年04月19日 23:39
mugiさん、こんばんは、
 リリィさんに関しては、確かに悪文+意味不明で、困ったなあと思っていました。もう少し、分かるように書いてくれると、小生も応答可能なのですが。
 ともかく、悪意がなければ、このブログで遊んでもらっても構わないけど、やはりコミュニケーションが成り立たないと、十分には楽しめない。それから、下ネタ好きは、少しつらいですね。
リリィ
2012年04月20日 19:09
ブログを開設している以上は、コメント同士の会話になったり 色々なコメントがあっても当然でしょう。
私は、低学歴で無学に等しい人間ですから mugiさんや室長さんがどれだけの知識と頭脳をお持ちか存じませんけどコメントは、しませんのでご安心ください。
2012年04月21日 10:02
リリィさん、
 学歴と知識、見識には、必ずしも相関関係はないと思う。今回の文章は、よく理解できます。ともかく、ひがまずに、自分も負けないぞと、頑張って自分なりに勉強すればいいことです。
 小生も、毎日新聞を読み、本屋で興味深そうな本を買っては読み、と言う風に工夫して、老年ぼけを防いでいるのが現実です。
 若い皆さんからの反応は、基本的には嬉しいのです。ただ、書き込みするなら、意思疎通が可能と思える程度の、そういう文章へと、一段高める努力をお願いします。一度下書きして、読み返すだけで、他の人にも理解可能かどうかと反省して、文章を格上げすることができます。
 
リリィ
2012年04月23日 20:07
mugiさんへの反論では、ありませんけど 私の知り合いやまわりは、アメリカの空軍や陸軍で仕事してた人は、近所に住んでたし アメリカの話も聞いてたし 元大蔵省で人事担当や その他 色々な人から話は、聞いてますけどコメントしたのは、自慢話でもないし 一部です。
パリのアンヴァリッド廃病院の中の軍事博物館は、パリに行く前に調べてたらパリの名所で カルヴァナーレ アンヴァリッドがありブログで詳しく写真を出してた人がいて アンヴァリッドに行った時は、三菱とNECのマークが入った大砲があり 実際に見てきました。
今は、その人のブログは、ありませんけど 下関戦争で大砲や長州藩の旗は、持ち帰ったようで 旗は、ナポレオンの棺の裏の教会にありました。
冗談では、ありませんよ。
ある学者とは、誰のことですか 
学者は、一ツ橋大学の心理学の南○先生は、奥様の東○美子さんとは、仲良くしててました。
キリスト教の問題を考えるでシスターからのいじめで頭がおかしいとか 色々なところでコメントされてるようですけど気が済むまでコメントされたらいいと思います。

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