環境欺瞞の黒幕

  小生は、ハワイに在住したころ、米国内における環境保護主義者たちの「環境宣教師」的な運動が、実は、ベトナム戦争時に現実逃避して自堕落な生活に陥った、不良青年たちが、将来の収入に関し心配となって、「職業としての環境宣教師」(NPO職員として給与を確保する)ということを発想した、との情報を得た。それ以来、環境問題に関する議論については、常に裏を感じ取り、眉唾で対応することとした。

  そういう立場から、白人たちの「捕鯨惨酷説」とか、「捕鯨禁止運動」とかは、元ヒッピーたちが「環境宣教師」面をして、金持ちの有閑婦人たちから寄付金を集めるための議論だという、ハワイに存在した一部の冷めた議論にも、小生は大いに賛同したものだ。そして、先般(17年3月)には、環境問題が、巨大な外交的工作に利用された、という議論にも、賛同した:http://79909040.at.webry.info/201703/article_2.html
  また、以前からの小生の環境問題関連記事は、次を参照:http://79909040.at.webry.info/201003/article_1.htmlhttp://79909040.at.webry.info/200807/article_2.html

  環境問題は、元来が地球環境という大科学であり、簡単には結論が下せないような巨大科学に属するがゆえに、逆に簡単には否定しがたい、反論の根拠立証が難しい、という特徴を持ち、この故に、いかなる「暴論、極論、怪しげな主張」であっても、これらを「理論、正しい議論」として、推進しやすいという特性を有する。

  最近スウェーデンの一少女が、そういう環境問題の特性を悪用して(?)、ネットの力を利用しつつ、自らを「環境宣教師」として売名することに成功し、CO2を全ての「悪」の根源とする単純議論で、大人たちをも幻惑し、世界の寵児となりつつあるようだ。

  小生としては、そういう「地球環境問題、温暖化」などという根拠のあやふやな、一方的学説を正義感と絡めて、「環境宣教師」を自称し、英雄ぶる傾向に関しては、どこに本当の科学的根拠があるのか、証明せよ・・・という眉唾の反論で十分だと感じている。

  最先端のスーパーコンピュータでも簡単に解明できないような、巨大科学としての、地球温暖化の原因を、CO2有罪説、という単純な論理で、押し切ろうという、そういう怪しげな議論に対し、多くの科学者たちは、本当は異論があるし、危惧しているが、他方で彼らとしては、環境議論が高まる方が、予算獲得に有利だから、積極的に発言して、否定、反論しないとの立場が多いように思う。狡い態度だ。

  以下に、今般小生が、あっと驚いた「環境欺瞞の黒幕」に関する産経紙「正論」欄の記事をご紹介して、改めて、環境問題に関する議論の怪しさを、皆さまにも警告したい。

温暖化プロパガンダに警戒を 
  (筆者:日米近現代史研究家・渡辺惣樹(わたなべ そうき)、2019.11.15 付産経紙「正論」欄掲載論文、  https://special.sankei.com/f/seiron/article/20191115/0001.html

 ≪「地球温暖化」先導した人物≫
 地球温暖化について論議する上で1人の人物の歩みを取り上げたい(以下文中の敬称は略す)。
 1929年4月、モーリス・ストロングは、カナダ・マニトバ州の田舎町オークレイクに生まれた。この半年後にニューヨーク証券取引所を舞台にした株価の暴落が始まった。20年代、第一次世界大戦で潤った米国は「狂騒の20年代(roaring 20’s)」と呼ばれる未曽有の好景気に沸いた。行き過ぎた信用拡大は、29年10月24日(暗黒の木曜日)の株価暴落をきっかけに一気に収縮した。
 米国は長い不況に陥り、カナダをも巻き込んだ。両親も財産のすべてを失い借金に苦しんだ。ストロングは学業優秀で14歳で高校課程を終え大学奨学金を得たが、そのお金は父の借金の返済に充てた(43年)。

 この時代の一部知識人の典型である「資本主義嫌い」を心に深く刻んで成長した。紙幅の関係で彼のその後の生い立ちは省くが、ストロングはカナダ石油開発業界の重鎮となった。富を築いた彼が近づいたのはカナダ政界だった。63年、都合のよいことに首相には左翼思想を持つレスター・ピアソンが就いた。ピアソンを通じてカナダエリート社会と強い結びつきを持った。

 69年、地球環境保全に熱心なスウェーデンがストロングにアドバイスを求めた。スウェーデンは世界規模での環境会議を開きたかったが、開発途上国は環境保全どころではなかったし、先進国も競争に打ち勝つことに精いっぱいの時期だった。スウェーデンの訴えを聞く国はなかった。
 ストロングは環境会議(ストックホルム会議)の議長に就任すると、先進国による工業化支援を約束することで開発途上国を納得させた。ソビエトの科学者を科学アドバイザーに迎えてモスクワも籠絡(ろうらく)した。彼を過激社会主義者と疑う先進国(とりわけ英国)の説得には米マサチューセッツ工科大学(MIT)の科学者グループの研究「成長の限界」(72年)を利用した。
 ストロングは地球環境をモニターする国連組織(UNEP)の立ち上げに成功した(72年)。本部は意図的にアフリカ(ケニアのナイロビ)に置いた。

 ≪美しきスローガンに沈黙≫
 92年、国連はリオデジャネイロで地球サミットを開催した。
 議長はストロングだった。各国の保守派は、社会主義者による究極の大きな政府(世界政府)づくりの一環だと警戒したが、美しきスローガン(地球環境保全)の前に沈黙した。生物多様性尊重、気候変動(温暖化)・砂漠化防止をテーマにしたサミットは成功した。

 ストロングは、環境保全を「梃(てこ)」にして、国連に米国以上の権限をもたせられると確信した。彼の理想は、豊かな先進国(とりわけ米国)から開発途上国への富の移転だった。そのためには米国内にも協力者が必要だった。彼はアル・ゴアに目を付けた。
 そしてシカゴに開設される(二酸化炭素=CO2)排出権取引所(Chicago Climate Exchange 民間企業)を利用した。ゴアはこの取引所の株主となった(2003年)。二酸化炭素を、地球温暖化の悪者に仕立て上げたのは、それによって取引所の株主が儲(もう)けられるからだった。

 06年、ゴアはドキュメント映画「不都合な真実」を製作し、優しい心を持つ世界の人々を怯(おび)えさせた。京都議定書(1997年調印)の発効(2005年)1年にタイミングを合わせた公開だった。10年、排出権取引所は売却されたが株の3%を所有するゴアには十分な利益があった。
 京都議定書では、狙い通り先進国だけに二酸化炭素排出削減義務を課し、工業化を求める開発途上国の義務は免除された。富の再分配スキームの完成である。

 ≪中国に逃げたストロング≫
 06年、ストロングは国連石油食糧交換プログラムの資金100万ドルを横領し有罪(米連邦裁判所)になると中国に逃げた。彼は、共産主義国家中国こそが米国に代わって世界覇権を握る理想の国と信じていた。
 だからこそ京都議定書策定プロセスで中国を開発途上国に分類し、30年まで削減義務を負わせなかった。中国共産党が彼を歓待したことはいうまでもない。ストロングは、米国の訴追を逃れながら故国カナダに戻り、15年11月オタワで死去した。

 彼の亡くなった年、パリ協定が締結された。この協定でも中国には30年まで二酸化炭素削減の義務はない。ゴアが「洗脳」に成功した米民主党は、脱炭素社会実現の旗振り役に変貌した。
 米大統領のトランプは、「地球温暖化(CO2悪玉説)は、米国製造業から競争力を奪うために中国が創造した概念(嘘)である」とツイートしたことがある(2012年11月6日)。彼はここに書いた地球温暖化二酸化炭素悪玉説創造の経緯をうすうす気づいていたに違いないのである。

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この記事へのコメント

牛蒡剣
2020年01月01日 20:04
 MUGIさんのブログの引用記事から参りました。
目からウロコです。色々腑に落ちなかった点が納得でき実に清々しいです。私が小学生のころは二酸化炭素寒冷説なんてのも聞いたことあります。また、、フィリピンのピナツボ火山が爆発した際、たった一火山だけで1年の人類が輩出したCO2の3倍以上と聞き「世間でいってるCO2の抑制とか意味あるの?」とずーと思ってました。この記事のような理由なら納得です。いやー科学的根拠とかあるのかとか考えていたのが馬鹿みたいでしたww。
室長
2020年01月07日 17:41
午房剣さま、
 トランプ大統領が、環境問題の議論を全面否定するので、逆に多くの人々は、スウェーデンの少女の方が信用できるなどと誤解してしまいます。
 しかし、まじめな学者たちは、昔から、地球温暖化とか、海面上昇などに関し懐疑的な立場で、数字的にも証明されていないと、主張してきています。
 最近小生が読んだ、他の議論でも、学者たちの否定的証言が満載です:https://www.msn.com/ja-jp/news/world/南極もシロクマも異常なし-温暖化ホラー話の大嘘/ar-BBYDN7A?ocid=spartandhp 。

 つまり、CO2原因説も全く証明されていないし、シロクマさんがっ絶滅危惧に追い込まれているという説も、全くの嘘っぱちだという。
 確かに、日本近辺は温暖化の傾向にあるし、北極の氷が解けていることなど、部分的事実はあるのでしょうが、そういう地球上における、一定時期の、一定の傾向というのは、昔からあったことで、気候変動が危機的と単純、簡単に結論付けて、後十数年で地球は滅亡の危機とか、簡単に言わないでほしいものです。

 そう言えば、小生の中学校時代には、石油資源はあと30年で無くなると学校の先生が教室で教えていました。1960年頃のことです。つまり、2000年の頃には、石油も、ガソリンも無くなり、灯油を暖房などに使用していた贅沢を我々日本人は、後悔し嘆く予定でしたが・・・・???
 不思議ですね。石油は今でもいくらでも買えます。